Google の機械学習技術を活用して、クエリごとに最小価格を自動設定し、広告枠の長期的な価値を維持しながら収益を最大化できます。
最小価格の最適化 (ベータ版) は、統一価格設定ルールの価格設定オプションとして、固定最小価格や目標 CPM に加えてご利用いただけます。最小価格の最適化を使用するかどうかは自由に選択でき、ルール単位で有効にすることもできます。
最小価格の最適化と価格設定の最適化の違い
最小価格の最適化は収益を最大化することを目的とし、価格設定の最適化は広告枠の価値を保護することを目的としています。最小価格の最適化を使用する場合、価格設定の最適化は必要ありません。最小価格の最適化機能によって、広告枠の価値を保護する最小価格がすでに設定されているからです。
最小価格の最適化の仕組み
Google で最小価格を自動的に最適化する広告枠を統一価格設定ルールで指定します。
統一価格設定ルールで最小価格の最適化を有効にした場合:
- Google の機械学習モデルにより、長期的な収益を最大化できるよう、最小価格が最適化されます。広告枠の長期的な価値を損なうことなく収益を増やせるよう、ビッダーの長期的な動作が調整されます。
- 最小価格を高く設定しすぎると、インプレッションを獲得できず、収益機会が失われる可能性があります。
- 一方、最小価格を低く設定しすぎると、購入者は入札価格を低くしてもインプレッションを落札できるため、収益が減少し、広告枠の価値が損なわれる可能性があります。
- 最小価格の最適化では、この矛盾する関係性のバランスを取って、収益を最大化できる最小価格を設定します。
- 最適化された最小価格は、重複している他の価格設定ルールの最小価格より優先されます。これにより、最適化する広告枠を選択しやすくなり、最適化の可能性を制限しかねない重複ルールによる制約を取り除くことができます。
- ただし、広告主単位の最小価格と重複する場合は、最適化された最小価格に置き換えられません。これにより、広告主と直接販売取引しているチャネルとの競合を管理しつつ、広告枠の価格設定を最適化できます。
重複するルールで最適化された最小価格が設定されている場合
最小価格の最適化が有効になっているルールが 2 つあり、それらのルールが一部の広告枠で共有されている場合は、最初に作成されたルールがクエリに関連付けられます。
最小価格の最適化は、ルール単位ではなくクエリ単位で価格を設定するため、どちらのルールが選択されるかは重要ではありません。ただし、レポート作成時には、クエリが古い方のルールに関連付けられます。
最小価格の最適化を有効にする
最小価格の最適化は、[すべてに価格を設定する] を選択した場合のみ使用できます。[特定のアイテムに価格を設定する](広告主、ブランド、サイズ、クリエイティブ タイプなど)を選択した場合は使用できません。
統一価格設定ルールで最小価格の最適化を有効化するには:
- Google アド マネージャーにログインします。
- [広告枠]
[価格設定ルール] をクリックします。
- [新しい統一価格設定ルール] をクリックするか、表から既存のルールを選択します。
- [料金設定] の横で [すべてに価格を設定する] を選択します。
- [すべてを対象とした価格設定オプション] で [最小価格を Google で最適化] を選択します。
最小価格は Google で自動的に設定されるため、値を手動で設定する必要はありません。 - 必要に応じて残りの設定を更新し、[保存] をクリックします。
パフォーマンスを評価する
最適化された最小価格のパフォーマンスを評価するには、[テストの価格] で [最適化] を選択して手動テストを行います。これにより、最適化された最小価格と手動で設定した最小価格または目標 CPM のパフォーマンスを比較できます。
通常の手動テスト設定手順に沿って、必ず次の作業を行います。
- [統一価格設定ルール] カードで [新しいテスト] をクリックします。
- テスト設定の [統一価格設定ルール] で、評価する価格設定ルールを選択します。
- [価格設定オプション] で [すべて] を選択します。
- [テストの価格] で、プルダウンから [最適化] を選択します。
- 上記のとおり、[最適化] の横の価格は $0.00 のままとします。
- 必要に応じて残りの設定を更新し、[保存] をクリックします。