コホート レポートについて

コホート レポートを使用して、アプリのインストール後のユーザーの行動や収益化状況に関する分析情報を確認できます。

この記事の内容:

• コホート レポートの概要
• コホート レポートを使用するメリット
• コホートについて
• よくある質問

コホート レポートの概要

コホートとは、同じ期間内にアプリをインストールして起動したユーザーのグループを指します。たとえば、7 月 1 日にアプリをインストールして起動したユーザーは全員、同じインストール コホートに属します。

レポートには、ユーザー コホートのライフタイム バリュー（LTV）が表示され、次の項目が含まれます。

• LTV: アプリ内購入、広告、定期購入の収益を含む、ユーザー コホートの全体的な LTV。
• IAP LTV: ユーザー コホートのアプリ内購入の LTV。
  Android アプリのアプリ内購入の LTV を表示する方法は次のとおりです。

  • アプリを Firebase プロジェクトにリンクします。
  • Google Play アカウントを Firebase プロジェクトにリンクします。 
• 広告の LTV: ユーザー コホートの広告収益の LTV。広告収益は、AdMob ネットワーク、入札広告ソース、第三者収益（推定）の合計収益です。 
• 定期購入の LTV: ユーザー コホートの定期購入の LTV です。

コホート レポートには、ユーザー コホートの維持率も表示されます。維持率とは、インストール後もアプリを継続して開くユーザーがコホートに占める割合のことです。詳細

コホート レポートを使用するメリット

コホートをトラッキングしておくと、ユーザーの行動を把握する際に役立ちます。コホート レポートを使用することで、エンゲージメントやユーザー獲得、収益化戦略について、データに基づく意思決定が容易になります。

次のような場合にこのレポートのご使用を検討ください。

• ユーザー獲得戦略を決定する（入札単価の設定はどうするか）
• 最も価値の高い国を特定する（LTV の高い国はどこか）
• 収益の内訳を把握する（IAP と広告ではどちらが収益貢献度が高いか）
• アプリのパフォーマンスを比較する（新しいアプリと以前のアプリとでそれぞれの 1 日目の LTV を比較する）
• アプリの変更に対するユーザーの反応を把握する（アプリに変更を加えた後で LTV が向上するか）

コホートについて

アプリをインストールして最初に起動した日（D0 と呼びます）を基準に、ユーザーは該当するコホートに振り分けられます。Dx はインストール日からの日数を示します。次のコホートのマイルストーン別にユーザーデータごとの平均を確認できます。

• D1: ユーザーがアプリをインストールした翌日。
• D3: インストールから 3 日後。
• D7: インストールから 7 日後。
• D14: インストールから 14 日後。
• D28: インストールから 28 日後。
• D60: インストールから 60 日後。

上記のレポートの例では、2020 年 3 月 8 日から 2020 年 3 月 14 日のインストール週について、3 日目の LTV は $0.013 です。つまり、その週にインストールしたユーザーからは、インストールした日からその 3 日後までに広告または IAP 経由で平均 $0.013 の累計収益を得られます。

また、上記の例では、指標のデータが一部しか表示されていない行がありますが、これはそのインストール週のコホートに、まだ到達していないマイルストーンがあるためです。

すべてのユーザーがマイルストーンに達していないコホートにも、部分的なデータしか表示されません。上記のレポートの例で、部分的にしか表示されていないコホートを見てみましょう。レポートは 2020 年 4 月 1 日に作成されたものと仮定します。

2020 年 3 月 22 日から 2020 年 3 月 28 日のインストール週の場合、2020 年 3 月 28 日にインストールしたユーザーは D7 のマイルストーンに達していないため（その後、2020 年 4 月 4 日に到達）、7 日目の LTV の計算には含まれていません。

よくある質問