キャンペーンとは、広告掲載をグループ化したものです。各キャンペーンには、広告掲載の目標が異なる複数の広告を設定できますが、広告掲載の目標ごとに分けてキャンペーンを作成することをおすすめします。
広告は、ユーザーのスマートフォンに表示されます。広告によってアプリを宣伝することができ、キャンペーンは広告の整理に役立ちます。たとえば「Nexus 7」というキャンペーンを作成して、Nexus 7 ユーザーをターゲットとする広告を管理します。
新しいキャンペーンは次の手順で作成できます。
新しいキャンペーンを開始する
- https://admob.google.com から AdMob アカウントにログインします。
- サイドバーで [キャンペーン] をクリックします。
- [キャンペーンの作成] をクリックします。
ステップ 1. キャンペーンを設定する
- キャンペーン タイプを選択します。
- 自社広告: 自社のアプリおよびウェブサイトを宣伝するキャンペーン。
- 直接販売: 広告主向けに作成するキャンペーン。
- 目標タイプを選択して、キャンペーンの測定方法を選択します。
- 上限インストール単価(Android ベータ版): アプリの新規ユーザー獲得 1 件あたりの費用の上限額を指定します。この目標タイプは、自社広告キャンペーンでのみご利用いただけます。
- メディエーション向け広告(バックフィルに推奨): お客様の広告は、バックフィル向けに最適化できる eCPM に基づいて、メディエーション チェーンでオークションにかけられます。
- 表示回数: キャンペーンの表示回数の上限を設定します。
- クリック数: キャンペーンのクリック数を設定します。
- 表示回数の割合: 1 日の表示回数の割合を設定して、キャンペーンにリンクします。
- [続行] をクリックします。
ステップ 2. 広告ユニットを選択する
- [広告ユニットを追加] をクリックします。
- このキャンペーンで配信する広告ユニットの横にあるチェックボックスをオンにします。この操作により、選択したリストに広告ユニットが追加されます。配信可能な広告ユニットをすべて追加するには、[すべて選択] をクリックします。
注: AdMob キャンペーンは、子どもをターゲット ユーザーとしているアプリには配信できません。子供を対象とするアプリの広告ユニットを AdMob キャンペーンに含めた場合、そのアプリのキャンペーンの表示回数はカウントされません。
- [確認] をクリックします。
詳細ターゲティングを選択する
[詳細ターゲティング] をクリックして、編集する各条件をクリックします。[自分で選択(1 つ以上選択してください)] をクリックします。
- ターゲットとする地域。特に地域ターゲティングの希望がない場合は、[すべての国と地域] を選択します。
- 適切なユーザーがいる地域に広告を表示することで、投資収益率を高めることができます。
- ターゲットとする言語。言語は、各ユーザーが利用するデバイスの言語設定で判断されます。デフォルトでは [利用可能なすべての言語] に設定されています。
- AdMob では、ユーザーのデバイスで使用されている言語設定を確認し、キャンペーンのターゲット言語と一致するかどうかを判別します。
- ターゲットとするインターネット プロバイダ。デフォルトでは [すべてのインターネット プロバイダと Wi-Fi] に設定されています。
- 例: Wi-Fi トラフィックをターゲットに設定すると、Wi-Fi ネットワークに接続されている携帯電話のみに広告が表示されます。
- ターゲットとするデバイスと OS のバージョン。デフォルトでは [利用可能なすべてのデバイスと OS バージョン] に設定されています。
- 例: HD 画像アセットを含む iPhone アプリを宣伝する場合は、iPhone 12 以降のモデルをターゲットにすると効果的です。
- 注: キャンペーンでは複数のアプリ内の複数の広告ユニットをターゲットに設定している場合があるため、掲載先を絞り込みすぎるとキャンペーンの効果が低下する場合があります。
- 宣伝しているアプリに関心を持つ可能性が高いユーザー属性または特定のユーザー グループ(例: 新しく母親になる 18~44 歳の女性ユーザー向けのアプリ)。デフォルトでは [利用可能なすべての性別と年代] に設定されています。
- 注: 特定のユーザー層にターゲットを絞ると、キャンペーンの広告掲載対象が限定されてしまいます。専門的なアプリの場合は望ましいかもしれませんが、汎用アプリの場合は、一般的なユーザー属性をターゲットに設定した方が広告の掲載対象を大きく広げることができます。
ターゲットを絞り込むほど、広告の総トラフィックは減少します。ターゲット設定をテストし、レポートで掲載結果を確認しながら調整することをおすすめします。
- [続行] をクリックします。
ステップ 3. キャンペーンと目標を調整する
- キャンペーンの名前を入力します。キャンペーン名はユーザーに表示されません。
- キャンペーンに具体的な目標を設定します。このフィールドは、キャンペーンの設定時に選択した目標タイプに基づくもので、キャンペーンで達成する表示回数の割合、表示回数、クリック数のいずれかを設定できます。また、目標をメディエーション向け広告として設定することもできます。その場合、お客様の広告は、バックフィル向けに最適化できる eCPM に基づいて、メディエーション チェーンでオークションにかけられます。
このキャンペーンの目標を設定する前に、傾向を把握して目標を予定期間内に達成できるように、トラフィックの割合、表示回数、クリック数の各データの履歴を確認することをおすすめします。
詳細オプションを設定する
フリークエンシー キャップまたは配信ペースを設定するには、[詳細オプション] をクリックします。
- フリークエンシー キャップ: 同一のユーザーに対して広告が表示される回数を制限したい場合に有効化します。キャンペーンのフリークエンシー キャップの詳細
- 配信ペース: 広告を配信するペースを設定して、広告申込情報で受信する表示回数を制限します。
- 均等: 各広告申込情報で、1 日あたりの目標の表示回数を受信できるようになります。複数のキャンペーンを管理する場合、この設定がおすすめです。
- できるだけ早く: このキャンペーンで、一番速いペースで表示回数を受信できるようになります。このペースを選択すると、他のキャンペーンが受信する可能性のあった表示回数を受信できるので、このキャンペーンが目標を達成する可能性が高まります。
- [保存して次へ] をクリックします。
ステップ 4. 広告を作成する(省略可)
次の手順で広告を作成しますが、後で既存のキャンペーンの名前をクリックし、[広告] タブをクリックして、この手順に戻って進めることもできます。
- [新しい広告を作成] をクリックします。
- 宣伝する商品やサービスを選択します。
- Google Play のアプリ: アプリ名、デベロッパー名、アプリ ID を使ってアプリを検索できます。その結果に基づいて広告が作成されます。
- アプリストアのアプリ: アプリ名、デベロッパー名、アプリ ID を使ってアプリを検索できます。その結果に基づいて広告が作成されます。
- 他の場所でホストされているアプリ: AdMob 広告をクリックしたユーザーに表示するページのリンク先 URL を入力します。
- ウェブサイト: AdMob 広告をクリックしたユーザーに表示するページのリンク先 URL を入力します。
- 広告の種類を選択して、広告に関連する詳細情報を入力します。
注: すでに選択している広告ユニットのフォーマットや宣伝する商品またはサービスに対応した広告の種類を使用する必要があります。詳しくは、広告フォーマットに対応する広告の種類についてご確認ください。
テキスト広告とは、複数行のテキストで構成される広告のことです。
アプリを宣伝する- アプリ: 広告が宣伝するアプリを検索ボックスを使って探します。
- 広告名: 広告の名前を、半角 25(全角 12)文字以内で入力します。
- リンク先 URL: AdMob 広告をクリックしたユーザーの転送先 URL を入力します。この URL は広告に表示されません。
- 広告見出し: ユーザーに伝えるメッセージを入力します(最大 25 文字)。
- 広告文: 宣伝するアプリの説明を入力します(最大 35 文字)。
イメージ広告とは、アップロードした 1 個の画像ファイルで構成される広告のことです。
アプリを宣伝する- 広告名: 広告の名前を、半角 25(全角 12)文字以内で入力します。
- アプリ / ウェブサイト: [アプリ] ボタンをクリックします(選択されていない場合)。
- アプリ: 広告が宣伝するアプリを検索ボックスを使って探します。
- リンク先 URL: AdMob 広告をクリックしたユーザーの転送先 URL を入力します。この URL は広告に表示されません。
- 画像のアップロード: 広告クリエイティブとして使用する画像ファイルをパソコンからアップロードします。
- 広告名: 広告の名前を、半角 25(全角 12)文字以内で入力します。
- アプリ / ウェブサイト: [ウェブサイト] ボタンをクリックします(選択されていない場合)。
- リンク先 URL: AdMob 広告をクリックしたユーザーの転送先 URL を入力します。この URL は広告に表示されません。
- 画像のアップロード: 広告クリエイティブとして使用する画像ファイルをパソコンからアップロードします。
HTML5 広告は、別の場所でホストされているウェブサイトやアプリを宣伝する場合にのみ使用できます。HTML5 広告は、Google Web Designer で作成された HTML5 広告を含む、アップロードした 1 個の .ZIP ファイルで構成されます。
- 広告名: 広告の名前を、半角 25(全角 12)文字以内で入力します。
- リンク先 URL: AdMob 広告をクリックしたユーザーの転送先 URL を入力します。この URL は広告に表示されません。
- クリエイティブ: Google Web Designer で作成された、広告クリエイティブとして使用する HTML5 広告を含む 1 個の .ZIP ファイルをパソコンからアップロードします。
レスポンシブ ディスプレイ広告注: 現在のところ、YouTube 動画のみをご利用いただけます。動画広告は、アプリを Google Play ストアまたはアプリストアで宣伝する場合にのみ使用できます。
- 広告名: 広告の名前を、半角 25(全角 12)文字以内で入力します。
- アプリ: 広告が宣伝するアプリを検索ボックスを使って探します。
- リンク先 URL: AdMob 広告をタップしたユーザーの転送先 URL を入力します。この URL は広告に表示されません。
- 動画の URL: 広告に表示する動画の URL を入力します。動画のプレビューが自動生成され、正しい動画がリンクされているかどうか確認できます。次の点にご注意ください。
- 広告見出し: ユーザーに伝えるメッセージを入力します。半角 25 文字(全角 12 文字)以内で指定してください。
- 広告文: 宣伝するアプリの説明を入力します(最大 70 文字)。
- 広告に表示される情報: この項目は自動的に入力されます。アプリストアでの価格や評価など、広告に追加される情報です。
- 広告プレビューに表示される価格はデフォルトの通貨に基づいていますが、実際の表示ではユーザーの地域の通貨に調整されます。
- 評価はスターが 4 つ以上でレビュー数が 100 件以上の場合のみ表示されます。
リワード広告ユニットに表示する動画の長さは、30 秒以内にしてください。注: レスポンシブ ディスプレイ広告を使用するには、キャンペーンの広告対象として「ウェブサイト」を選択する必要があります。- リンク先 URL: AdMob 広告をクリックしたユーザーの転送先 URL を入力します。この URL は広告に表示されません。
- 広告見出し: 広告の 1 行目を全角 15 文字(半角 30 文字)以内で入力します。
- 長い広告見出し: 大きいサイズの広告で、短い広告見出しの代わりに表示される、広告の 1 行目を入力します。全角 45 文字(半角 90 文字)まで入力でき、説明文と一緒に表示される場合とされない場合があります。
- 説明文: 宣伝するウェブサイトの説明を最大全角 45(半角 90)文字で入力します。広告文を追加することで、追加の説明や詳細情報を表示できます。
- ビジネスの名前: ビジネスまたはブランドの名前を全角 12 文字(半角 25 文字)以内で入力します。
- 動画の URL(省略可): 広告に表示する動画の URL を入力します。次の点にご注意ください。
- 動画広告には、埋め込みが許可されていない YouTube 動画も表示されます。
- 動画広告には、プライバシー設定が適用されます。[非公開] の YouTube 動画は動画広告に表示されません。[公開] と [限定公開] の動画のみ表示されます。
- なんらかの理由で動画の読み込みに失敗した場合は、静止画のエンドカードが表示されます(動画の再生地域が制限されている場合など)。
- 免責条項(省略可): 広告に関連する同意通知または法的通知をユーザーに伝える免責条項を含めることができます。免責事項は全角 45 文字(半角 90 文字)以内で記載するか、他のウェブサイトやリソースへのリンクを入力してください。
- 横向きの画像: 横縦比が 1.91:1 で、600×314 より大きい横向きの画像をアップロードします。ファイルサイズの上限は 5120 KB です。
- 正方形の画像: 横縦比 1:1 で、300×300 以上の正方形の画像をアップロードします。ファイルサイズの上限は 5120 KB です。
- 行動を促すフレーズのテキスト: ユーザーの行動を喚起するため、さまざまなレイアウトで行動を促すフレーズが表示されます。「自動」を選択すると、行動を促すフレーズが自動的に選択されます。なお、一部の広告レイアウトには行動を促すフレーズは含まれません。
- [プレビュー] をクリックして、広告をプレビューします。
- [広告を作成] をクリックします。
- このキャンペーン用に作成する広告ごとに 1~5 の手順を繰り返します。
- 広告の作成が完了したら、[完了] をクリックします。
広告の種類の互換性を理解する
広告をデザインする際は、広告の種類を選択する必要があります。選択する広告の種類に対応した広告フォーマットを使用してください。広告の種類を選択する際は、以下の表を参照してください。
また、作成する広告と選択した広告ユニットのフォーマットが異なる場合は、広告が表示されないことがありますのでご注意ください。
アプリ(Google Play またはアプリストア)の広告の種類 |
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テキスト | 画像 | HTML5 | 動画 | |
バナー | ○ | ○ | × | × |
インタースティシャル | ○ | ○ | × | ○ |
リワード | ○ | ○ | × | ○ |
ネイティブ広告 | ○ | ○ | × | ○ |
アプリ起動 | ○ | ○ | × | ○ |
他の場所でホストされているアプリを宣伝する広告タイプ |
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テキスト | 画像 | HTML5 | 動画 | |
バナー | × | ○ | ○ | × |
インタースティシャル | × | ○ | ○ | × |
リワード | × | ○ | ○ | × |
ネイティブ広告 | × | ○ | ○ | × |
アプリ起動 | × | ○ | × | × |
ウェブサイトを宣伝する広告の種類 |
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テキスト | 画像 | HTML5 | 動画 | RDA ; レスポンシブ ディスプレイ広告(# など文脈、統一性、表示スペースなどに応じて) | |
バナー | × | ○ | ○ | × | ○ |
インタースティシャル | × | ○ | ○ | × | ○ |
リワード | × | × | × | × | ○ |
ネイティブ広告 | × | ○ | × | × | ○ |
アプリ起動 | × | ○ | × | × | ○ |
キャンペーンの目標タイプは、広告の種類の互換性にも影響します。キャンペーンの目標タイプを選択する際は、以下の表を参照してください。
注: 目標タイプとしてインストール単価を使用する場合、Google Play でアプリを宣伝するキャンペーンで使用できる広告の種類は、テキスト広告、動画広告、イメージ広告のみです。現時点では、これらの広告の種類は他のアプリストアやウェブサイトではサポートされていません。
キャンペーンの目標タイプ |
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広告 |
広告の種類 |
上限 CPI(上限インストール単価) | メディエーション向け広告 | 表示回数 | 表示回数の割合 | クリック数 |
Google Play でホストされているアプリ | テキスト | |||||
動画 | ||||||
イメージ | ||||||
App Store でホストされているアプリ | テキスト | ベータ版 | ||||
動画 | ベータ版 | |||||
イメージ | ベータ版 | |||||
他の場所でホストされているアプリ | イメージ | |||||
HTML 5 | ||||||
ウェブサイト | イメージ | |||||
HTML 5 | ||||||
レスポンシブ フォーマット | ||||||
テキスト |