価格データファイルを使用すると、請求先住所が欧州経済領域(EEA)にあるパブリッシャーは、EEA のエンドユーザーに配信される請求対象の広告に関する料金の詳細を閲覧できます。このファイルは、ダウンロード可能な圧縮 CSV ファイルとして毎日提供されます。価格データファイルを使用すると、請求対象の広告ごとに支払われた金額と、広告に関連する料金を確認できます。
価格データファイルを受信するためのアクセス権をリクエストした後、データが利用可能になるまでに最長で 48 時間ほどかかる場合があります。生成された価格データファイルは、少なくとも 60 日間保持されます。指定の日に EEA のエンドユーザーに配信されたトラフィックがない場合、レポートは生成されません。90 日間操作されなかった場合、再度アクセス権を得て、レポートの受信を継続する必要があります。
価格データファイルについては、次の点にご注意ください。
- 価格データファイル内のデータは、アカウントのデフォルトの通貨でレポートされます。
- イベント単位の価格データを、広告枠を購入する広告主と共有するよう設定できます。デフォルトでは、イベント単位での価格データの共有は有効になっていません。イベント単位での価格データの共有を有効にした場合、サイトに広告を配信している EEA の広告主は、請求対象の広告ごとに支払われた金額を確認できます。価格データの共有を承認しなかった場合、データは、同じ広告主の広告を配信している他のパブリッシャーのデータと集計されて共有されます。
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非集計価格データへのアクセスを有効にすると、オークションの総収益(メディア費用)、販売側のプログラマティック料金、パブリッシャーに支払われた金額、請求対象の広告ごとにパブリッシャーに請求されたその他の該当する料金に関するイベント単位のデータが Google から共有されます。
広告主のデータ(広告主が支払った価格や購入側のプログラマティック料金など)は、広告主がその情報の共有に同意した場合にのみ共有されます。広告主が価格データの共有に同意しなかった場合、データは集計された形で共有されます。
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Google では、価格データの共有に同意しない限り、イベント単位の価格データ(パブリッシャーに支払われた金額や販売側のプログラマティック料金など)が広告主と共有されることはありません。
価格データの共有に同意しない場合は、同じ広告主の広告を配信している他のパブリッシャーのデータと集計されて共有されます。
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- (1)価格データファイルを受信するよう設定する、(2)価格データファイルをダウンロードする、(3)広告主と価格データを共有するには、管理者のユーザーロール権限が必要です。
- ダウンロードしたファイルのデータは、次のようなさまざまな理由で、アカウントに表示されるデータと異なる場合があります。
- 価格データファイルには、EEA で請求可能なイベントのみが含まれます。
- 日次レポートが生成されるため、価格データファイルには未調整の無効なトラフィックが含まれることがあります。
- ファイルの生成後に追加のイベント シグナルを受信した可能性があります。
- 金額の端数の切り捨て、通貨の換算、その他の請求額の調整。
価格データファイルを受信するためのアクセス権を設定してリクエストする
価格データファイルの受信を有効にする手順は次のとおりです。価格データを広告主と共有することもできます。
- https://admob.google.com から AdMob アカウントにログインします。
- [設定]
[アカウント] をクリックして、[価格の透明性] セクションを見つけます。
- (省略可)非集計価格データにアクセスするには、[非集計価格データにアクセスする] 設定をオンにします。
- (省略可)価格データを広告主と共有できるようにするには、[価格データを広告主と共有する] 設定をオンにします。開示情報を確認し、[同意する] をクリックして利用規約に同意します。
デフォルトでは、イベント単位での価格データの共有は有効になっていません。イベント単位での価格データの共有を有効にした場合、サイトに広告を配信している EEA の広告主は、請求対象の広告ごとに支払われた金額を確認できます。価格データの共有を承認しなかった場合、データは、同じ広告主の広告を配信している他のパブリッシャーのデータと集計されて共有されます。
- [保存] をクリックします。これらの設定が保存されると、価格透明性データを受信できるようになります。オプトイン後 48 時間以内に、この設定ページから圧縮 CSV ファイルとしてデータをダウンロードできるようになります。
価格データファイルをダウンロードする
- 価格データファイルには、EEA で請求可能なイベントのみが含まれます。
- 日次レポートが生成されるため、価格データファイルには未調整の無効なトラフィックが含まれることがあります。
- ファイルの生成後に追加のイベント シグナルを受信した可能性があります。
- 金額の端数の切り捨て、通貨の換算、その他の請求額の調整。
価格データファイルをダウンロードする手順は次のとおりです。
- https://admob.google.com から AdMob アカウントにログインします。
- [設定]
[アカウント] をクリックして、[価格の透明性] セクションを見つけます。
- 価格データファイルをダウンロードする日付を選択します。
- [ダウンロード] をクリックします。価格データレポートを含む圧縮 CSV ファイルのダウンロードが開始されます。
データを閲覧するには、CSV ファイルをスプレッドシート プログラム(Google スプレッドシートなど)または互換性のあるテキスト エディタで開き、内容を表示します。価格データの CSV ファイルには、ヘッダー表や本文表など、標準以外の形式が含まれているため、プログラムで解釈するにはカスタムの変更が必要になる場合があります。
価格データのファイル構造
価格データのレポートは、圧縮された CSV 形式で提供され、次の 2 つの部分で構成されています。
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集計ヘッダー表: 集計表は、同意しなかったすべてのイベントの合計(集計)で、広告主とパブリッシャーの間の支払い方法(CPC-CPM や CPM-CPM など)別に分けられています。(1)第三者のデマンドサイド プラットフォーム(DSP)で発生したイベント、および(2)広告主の価格データが開示された場合のイベントは含まれません。
この表には、広告申込情報の収益化と配信方法(CPC、CPM など)別にグループ化されたイベント数が含まれます。
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課金対象の広告表: この表の各行は、パブリッシャーのプロパティで配信される課金対象の広告を表すイベントです。このデータには、EEA トラフィックの請求対象の広告のみが含まれます。イベント単位のデータには、オークションの総収益(メディア費用)、販売側のプログラマティック料金、パブリッシャーに支払われた金額、パブリッシャーに請求されたその他の該当する料金が含まれます。
次のような場合、一部のイベント単位のデータは削除されるか、使用不可になります。
- 広告主の請求先住所が EEA にあるものの価格データの共有に同意していない場合の、Google デマンドサイド プラットフォームからのトラフィック(理由: 同意なし。価格データファイルでは「N.C.」と表示される)。
- 広告主が EEA 内に居住しておらず、指定の日にパブリッシャーのプロパティに広告が配信されている場合の、Google デマンドサイド プラットフォームからのトラフィック(理由: 同意なし。価格データファイルでは「N.C.」と表示される)。
- 第三者(Google 以外)のデマンドサイド プラットフォームが広告を配信し、その広告がパブリッシャーのプロパティで指定の日に配信された場合のトラフィック(理由: データなし。価格データファイルではダッシュ「-」と表示される)。
- 広告主とパブリッシャーの間で収益化タイプが一致しないトラフィック。たとえば、広告主は CPC を支払ったが、パブリッシャーには CPM が支払われている場合(理由: データなし。価格データファイルではダッシュ「-」と表示される)。
価格データファイルの列
列名 | 説明文 |
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イベント数 | 各行に関連付けられたイベントの数。 |
イベント ID | 課金対象の広告ごとの一意の識別子。この値は、すべてのファイルにおいて一意です。 |
イベントの日付 | ISO 形式(YYYY-MM-DD)で表記したイベント発生日。 |
広告主の支払い額 | 広告主が広告に対して購入側プラットフォームに支払った金額。 |
購入側の広告配信料 | 広告に対して広告主に課された購入側プラットフォームのプログラマティック料金。 |
広告主の支払い方法 | 広告主に対する請求額の計算に使用された価格設定以下が含まれます。
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オークションの総収益(メディア費用) | オークションにおける購入側プラットフォームからの支払い額。 |
販売側のプログラマティック料金 | 広告に対してパブリッシャーから販売側のプラットフォームに支払われた金額。 |
パブリッシャーのプログラマティック支払い額 | 広告に対してパブリッシャーに支払われた金額。 |
パブリッシャーの支払い方法 | パブリッシャーが支払いを受け取った方法。利用可能な値は次のとおりです。
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