Exchange Online アカウントからメールを移行する(ベータ版)

新しいデータ移行サービスを使用して Exchange Online メールを移行する機能は現在ベータ版であり、Google Workspace サービス固有の利用規約の「一般提供前サービス規約」の条項が適用されます。

Exchange Online からのメール移行では、Microsoft Exchange Online のBusiness エディションから、組織の Google Workspace ユーザーの Gmail アカウントにメールとメールフォルダをコピーします。特に記載のない限り、移行先の Google Workspace アカウントの Google 管理コンソールで次の手順を実行します。

移行を実行する

この操作を行うには、特権管理者としてログインする必要があります。 販売パートナーが顧客のアカウントのデータを移行することはできません。

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ステップ 1: Microsoft アカウントに接続する
  1. 特権管理者アカウントで Google 管理コンソール にログインします。

    特権管理者アカウントを使用していない場合は、この手順を完了できません。

  2. [Exchange Online] で [移行] をクリックします。
  3. [Exchange Online に接続] をクリックし、Microsoft アカウントでグローバル管理者としてログインします。接続できない場合は、グローバル管理者アカウントを使用して Microsoft にログインしていることをご確認ください。
ステップ 2: メールのコピー元を指定する

新しいデータ移行サービスで、Microsoft Exchange Online の移行元ユーザーのリストから移行先の Google Workspace ユーザーにメールを転送します。リストとしてカンマ区切り値(CSV)ファイルを作成するか、既存のファイルを適切な形式に更新します。

Exchange Online テナント内のユーザーの詳細を確認するには、Microsoft 365 ユーザー アカウントを管理するをご覧ください。

ヒント: [CSV サンプル ファイルをダウンロード] をクリックすると、サンプル ファイルを取得できます。

独自のファイルを作成する場合:

  1. スプレッドシート プログラムを開きます。
  2. 最初の列に [Source Exchange Email] という見出しを追加します。
  3. 個別の行に、移行先の Microsoft Exchange Online ユーザーのメールアドレスを追加します。一度に最大 100 人のユーザーのデータを移行することができます。それ以上のユーザーについては、別途移行する必要があります。
  4. スプレッドシートを CSV ファイルとして保存します。
    注: ファイルのサイズは 10 MB 未満である必要があります。

    例:

    Source Exchange Email

    [email protected]

    [email protected]

  5. 次の手順でファイルをアップロードします。
    • 管理コンソールで、[CSV をアップロード] をクリックします。
    • CSV マッピング ファイルを選択 次に [開く] をクリックします。
    • タスクアイコン をクリックして、マッピング ファイルが正常にアップロードされたことを確認します。
ステップ 3: Exchange Online から Google Workspace へのマッピングを作成する

ID マップを使用して、移行元アカウントのユーザーと移行先のアカウントのユーザーを接続します。Exchange Online テナント内のユーザーの詳細を確認するには、Microsoft 365 ユーザー アカウントを管理するをご覧ください。組織の Google Workspace ユーザーのリストをダウンロードすることもできます。

ヒント: [サンプル CSV をダウンロード] をクリックすると、サンプルの CSV ファイルを取得できます。

  1. スプレッドシート プログラムを開きます。
  2. 最初の列に [Source Email] という見出しを追加します。
  3. 2 番目の列に [Destination Email] という見出しを追加します。
  4. 有効なメールアドレスを使用して、組織の Microsoft Exchange Online の移行元アカウントと、メールを移行する Google Workspace の移行先アカウントを追加します。
    • Exchange Online の移行元ユーザー 1 人をマッピングできるのは、Google Workspace の移行先ユーザー 1 人のみです。

      例: Exchange Online ユーザー [email protected] は、Google Workspace ユーザー [email protected] または [email protected] のいずれかにマッピングできますが、両方にマッピングすることはできません。

    • 複数の Exchange Online 移行元ユーザーを同じ Google Workspace 移行先ユーザーにマッピングすることはできます。ただしその場合、複数の移行元ユーザーのフォルダとメッセージはすべて 1 つの移行先アカウントに移行されます。

      例: Exchange Online 移行元アカウントの[email protected][email protected][email protected] はすべて、同じ Google Workspace アカウントである [email protected] にマッピングできます。

    • 移行するには、移行元ユーザーのメールアドレスを ID マップと移行マップに含める必要があります。ステップ 4 で [移行中に検出された、マッピングに含まれていないアカウントをコピーする] 設定を選択して、取りこぼしたメールを見つけることもできます。
  5. スプレッドシートを CSV ファイルとして保存します。
    注: CSV ファイルのサイズは 10 MB 未満である必要があります。

    例:

    移行元のメールアドレス

    送信先メール アドレス

    [email protected]

    [email protected]

    [email protected]

    [email protected]

  6. ファイルをアップロードします。
    • 管理コンソールで、[CSV をアップロード] をクリックします。
    • CSV マッピング ファイルを選択 次に [開く] をクリックします。
    • タスクアイコン をクリックして、マッピング ファイルが正常にアップロードされたことを確認します。
ステップ 4: コピーするメールを選択する
  1. [開始日] をクリックし、メールの移行を開始した日付を入力します。
    新しいデータ移行サービスでは、選択した日付から移行を開始した日付までのメールが移行されます。
  2. (オプション)ユーザーが削除したメールを移行するには、[削除済みのメールを含める] チェックボックスをオンにします。
  3. (オプション)迷惑メールを移行するには、[迷惑メールを含める] チェックボックスをオンにします。
  4. (オプション)特定のフォルダ内のメールを移行しない場合は、[特定のフォルダを除外する] チェックボックスをオンにし、フォルダ名をカンマで区切って入力します。
    詳しくは、後述のフォルダを移行対象から除外する方法をご確認ください。
  5. (オプション)ID マップに含まれていないユーザーを含め、すべてのユーザーをマッピングするには、[移行中に検出された、マッピングに含まれていないアカウントをコピーする] チェックボックスをオンにして、次のいずれかを選択します。
    1. 移行元アカウントのユーザーのメールアドレスが Google Workspace のアドレスと同じ場合は、[移行元ドメインを保持する] を選択します。
    2. 移行したすべてのユーザーのドメイン名を変更する場合は、[この移行に別のドメインを選択する] を選択し、Google Workspace のドメイン名を選択します。
  6. [保存] をクリックします。

フォルダを移行対象から除外する方法

  • 各 Outlook フォルダまたはサブフォルダの名前を個別に指定します。
  • あるフォルダを除外すると、そのサブフォルダとそのメールはすべて移行されなくなります。
  • サブフォルダを除外する場合は、フルパスを使用し、親フォルダとサブフォルダをスラッシュ(/)で区切ります。たとえば次のようにします。
    • フォルダ「旅行」のサブフォルダ「アジア」を除外する場合は、「旅行/アジア」と入力します。除外リストに「旅行も追加する場合は、「旅行, 旅行/アジア」のように入力すると、すべてのサブフォルダが自動的に除外されます。
    • フォルダ名に「/」が含まれているフォルダを除外する場合(たとえば「Folder/with/slash」)は、「Folder_with_slash」という名前で追加します。
  • このフィールドには、Microsoft が提供するデフォルトのフォルダとユーザーが作成したフォルダの両方を追加できます。
    • デフォルトのフォルダ例: 削除済みアイテム、受信トレイ、送信済みアイテム、下書き、迷惑メール
    • ユーザーが作成したフォルダの例: 旅行
ステップ 5: 移行を開始して進行状況を確認する
この操作を行うには、特権管理者としてログインする必要があります。
  1. [移行を開始] をクリックします。
    この操作により、ドメイン全体の委任も付与され、移行先アカウントにデータ移行(新規)用のクライアント ID が作成されます。詳しくは、API アクセスをドメイン全体の委任で制御するをご覧ください。
  2. ステータスが [処理中] に変わり、次の情報がリアルタイムで更新されます。
    • 検出されたタスク: 移行、スキップ、または失敗したアイテム(メッセージ、フォルダ、その他のタスク)の合計数
    • 警告: 移行はしたが、想定どおりに完了できなかったアイテムの数
    • 失敗: エラーのために移行に失敗したアイテムの数
    • スキップ: スキップされたアイテムの数
    • 成功: 正常に移行されたアイテムの数
    • 処理されたユーザー数: 移行が完了したユーザーの数
    • 検出されたメール: 移行元のユーザー アカウントで検出されたメールの数
    • メールの移行数: 移行されたメールの数
    • スキップされたメール: スキップされたメールの数たとえば、完全移行ですでに移行されたメールの場合、差分移行を実行するとスキップ対象のメールとしてマークされます。
    • 移行できなかったメール数: 移行に失敗したメールの数
  3. 移行の開始後は、いつでもレポートをエクスポートできます。[移行レポートをエクスポート] または [ユーザー レポートをエクスポート] をクリックします。
  4. エクスポートしたレポートでタスクリストが自動的に開かない場合は、[タスク] 次に レポートのリンクをクリックします。
  5. [Google スプレッドシートで開く] をクリックして、Google スプレッドシートでレポートを開きます。
  6. レポートをエクスポートして解釈するには、新しいデータ移行サービスのレポートについてをご覧ください。
オプション: 進行中の移行を停止する
実行中の移行を停止する必要がある場合は、[移行を停止] をクリックします。 移行の停止には数分かかることがあります。また、移行プロセスはロールバックされません。移行を停止する前にすでに移行されたメールは Gmail から削除されません。
ステップ 6: 差分移行を実行する

データが正常に移行された後も、移行を終了する前に、新しく追加または更新されたデータを移行先アカウントに移動できます。最初の移行で失敗したデータの移行を再試行することもできます。詳しくは、差分移行を実施するをご覧ください。

:

  • 新しい移行元ユーザーが既存の移行先ユーザーにマッピングされている場合、差分移行では、その新規ユーザーのすべてのフォルダとメールが既存の移行先アカウントに移行されます。
  • 移行元ユーザーが新しい移行先ユーザーにマッピングされている場合、差分移行では、前回の移行以降に作成または変更されたメッセージのみが移行されます。
  • 移行元のユーザーが ID マップから削除済みの場合、差分移行では、前回の移行後に作成または変更されたフォルダやメールは移行されません。ただし、マッピングから移行元のユーザーを削除しても、移行先のユーザー アカウントから既存のデータが削除されることはありません。差分移行では、以前に移行したデータは削除されません。
  • 差分移行の実行前に、Outlook でメールがフォルダ A からフォルダ B に移動された場合、そのメールは差分移行中に Gmail ラベル フォルダ A からラベル フォルダ B に移動されます。
  • 差分移行の実行前にフォルダの名前を フォルダ A からフォルダ B に変更した場合、Gmail の対応するラベルの名前もフォルダ B に変更されます。

移行を完了する

重要: 移行を終了すると、その設定データやレポートにアクセスできなくなります。

移行を終了するまでは、差分移行を実行したり完了した移行に関する情報を管理コンソールで確認したりできます。完了した移行を終了するまで、新しい移行を開始することはできません。完了した移行を終了するには:

  1. (オプション)完了した移行のログを保存するには、[移行レポートをエクスポート] と [ユーザー レポートをエクスポート] をクリックします。詳しくは、新しいデータ移行サービスのレポートについてをご覧ください。
  2. [移行を終了] 次に [移行を終了して削除] をクリックします。

終了すると、クライアント ID が削除され、ドメイン全体の委任設定のクライアントとしての [データの移行(新規)] が削除されます。

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