Education Fundamentals のライセンスと、Google Workspace for Education アカウントへのプロビジョニング方法が変更されます。また、より多くの方法でユーザーを管理できるようにするため、新しい無料のライセンスの種類を導入いたします。
Google Workspace for Education Fundamentals をご利用のお客様向けのライセンス
2024 年 11 月より、Google Workspace for Education Fundamentals の新規登録には、Education Fundamentals の変更されたライセンス モデルが適用されます。2025 年 3 月に Education Fundamentals の既存のお客様の移行が開始され、2025 年 5 月以降に Education Standard と Education Plus のお客様の移行が開始されます。Education Fundamentals のエンドユーザー向け機能に変更はありません。コラボレーション、生産性、クラス管理の向上に役立つ、安全で使いやすいツールを無料で提供します。Google Workspace for Education を初めて利用する組織は、2,500 個の Education Fundamentals ライセンスを利用できます。この変更に伴い、新しいドメインのユーザーが、Education Fundamentals に含まれているすべての Google Workspace ツールにアクセスするには、それらのユーザーに Education Fundamentals ライセンスが割り当てられていることが必要になります。Education Standard ライセンスまたは Education Plus ライセンスをご利用のユーザーには、Education Fundamentals ライセンスも割り当てる必要があります。変更されたライセンス モデルは次のようになります。
- プロビジョニングされた Education Fundamentals ライセンスの管理は管理者が行います。この新しいモデルでは、Education の機関には所定数の Education Fundamentals ライセンスが付与されます。これらのライセンスは、ドメイン内のユーザーに割り当てることも、将来のユーザーのために残しておくこともできます。ユーザーがその教育機関を卒業または退職した場合、管理者はその Education Fundamentals ライセンスを別のアクティブ ユーザーに割り当てられるよう解除できます。その際に、卒業または退職したユーザーには、下記の「新しいライセンスの種類」のセクションで説明する新しい無料のライセンスを割り当てることができます。
- 既存のお客様には、現在のユーザー数をカバーするのに十分な Education Fundamentals ライセンスが(余裕を持って)付与されます。移行期間中、ドメインには現在の Education Fundamentals ユーザー数(アクティブ ユーザーと停止中のユーザーの両方を含む)と同じ数の Education Fundamentals ライセンスに加えて、その教育機関の移行時のアカウント数に基づいて追加の余裕分のライセンスが付与されます。
- ドメイン内の既存のユーザーには Education Fundamentals ライセンスが自動的に割り当てられます。この変更に簡単に対応できるよう、新しいライセンス モデルが有効になった時点で、ドメイン内の既存のユーザー全員に Education Fundamentals ライセンスが自動的に割り当てられ、Google サービスを以前と同じように利用できるようになります。したがって、既存のユーザーが利用を継続できるように必要なライセンス数を確保するために、移行期間中にすぐに行わなければならない作業はありません。移行後に追加される新しいアカウントには、管理者がライセンスを割り当てる必要があります。
- Education Fundamentals の自動割り当てはルート組織部門(OU)でオンになります。したがって、新規作成されるすべてのユーザーには、作成時に Fundamentals ライセンスが割り当てられます。また、以下の新しいライセンスの種類(Gmail のみのユーザーとアーカイブ ユーザー)用に少なくとも 1 つの組織部門を作成し、その組織部門で Education Fundamentals の自動割り当てをオフにすることをおすすめします。
新しいライセンスの種類
Education Fundamentals については 2025 年 3 月より、Education Standard と Education Plus については 2025 年 5 月より、ユーザーが適切なレベルの機能を利用できるようにすることを目的とした新しい種類のライセンスがリリースされます。これらのライセンスの種類は無料であり、Google for Education の販売パートナーに依頼することなくご利用いただけます。ドメインに付与されるそれぞれのライセンスの種類のライセンス数は、移行時にドメインに割り当てられている Education Fundamentals ライセンスの数と同じになります。お客様が Google Workspace for Education に初めて登録すると、各ライセンスが 2,500 個提供されます。
- Gmail のみのユーザー: Google Workspace for Education のすべてのツールにアクセスする必要がないユーザーが引き続き Gmail にアクセスできるようにするライセンスです。このライセンスを持つユーザーは、Gmail、カレンダー、コンタクト、参加専用の Meet、データ エクスポート、その他一部のサービスにアクセスできますが、Classroom、ドライブ、エディタにはアクセスできません。このライセンスの種類は、教育機関が増加していく卒業生に Gmail へのアクセスを提供する場合に役立ちます。管理者が Education Fundamentals のユーザーに「Gmail のみのユーザー」ライセンスを割り当てると、そのユーザーの Education Fundamentals ライセンスはドメイン内の別のユーザーに割り当てられるようになります。
- アーカイブ ユーザー: このライセンスでは、Education Fundamentals ライセンスを持つユーザーと同じ業界最先端のセキュリティでユーザーのデータが(Vault の保持ルールに基づき)保持され、保護されます。ただし、どのシステムでも(Google Workspace サービスも含まれる)、Google アカウントにログインすることはできません。管理者がユーザー アカウントをアーカイブすると、そのユーザーにアーカイブ ユーザー ライセンスが自動的に割り当てられ、そのユーザーの Education Fundamentals ライセンスまたは Gmail のみのライセンスが解放されてドメイン内の別のユーザーが利用できるようになります。
これらの新しいライセンスが割り当てられると、次のようになります。
- Fundamentals ユーザーに割り当てた場合: Gmail のみのユーザー ライセンスをユーザーに割り当てるか、ユーザーをアーカイブすると、Education Fundamentals ライセンスの割り当てが解除され、そのライセンスをドメイン内の別のユーザーに割り当てることができるようになります。
- Standard または Plus のユーザーに割り当てた場合: Education Standard または Education Plus のユーザーに関しては、それらのユーザーをアーカイブするか、またはそれらのユーザーに Gmail のみのユーザー ライセンスを割り当てると、それらのユーザーの Education Fundamentals のライセンスの割り当ては自動的に解除されます。ただし、それらのユーザーの Education Standard または Education Plus のライセンスについては、それらのライセンスを別のユーザーに割り当てられるようにするには、手動でライセンスを解除する必要があります。Education Standard ライセンスまたは Education Plus ライセンスを持つユーザーをアーカイブ化したい場合、しかしそれらのライセンスに含まれる追加機能とセキュリティ保護機能(データ リージョンなど)は維持したままにしたい場合は、それらのユーザーを「アーカイブ ユーザー」にしてライセンスを割り当てたままにすることができます。
新しいライセンス モデルに対する準備方法
新規および既存のお客様は、以下のおすすめの方法をご確認ください。
- ドメインが新しいライセンス モデルに移行したら、ドメイン内のユーザーに適切なライセンスが割り当てられていることを確認してください。これは、新規ユーザーの作成、既存ユーザーのアーカイブ化、新しいサブスクリプションの購入を行う際に必要な作業です。
- ライセンス管理は、できれば学校年度が開始する 4~6 週間前に、毎年見直してください。
- 管理コンソールの自動ライセンス付与、Google Cloud Directory Sync、Enterprise License Manager API、GAM などのサードパーティ製ツール、Google Workspace for Education ライセンス管理ツールなどの既存のツールを活用する。
- 今後のライセンス管理の状態に関する詳細な情報について、Google Workspace for Education のライセンス ガイドを確認する。
- 新しいライセンスの種類がドメインに追加されたら、現在停止中のすべてのアカウントをアーカイブすることを検討してください。これは、それらのアカウントに自動的に割り当てられた Education Fundamentals ライセンスの割り当てを解除し、将来のユーザーに割り当てられるようにするためです。
注: 既存のお客様がユーザーベースの Fundamentals に移行すると、ドメイン内のすべての既存ユーザーに Education Fundamentals ライセンスが自動的に割り当てられ、以前と同じように Google サービスを利用できるようになります。移行後に新規ユーザーを作成する場合、Workspace サービスにアクセスするにはライセンスを割り当てる必要があります。
ライセンスに関するよくある質問
今後、Education Fundamentals ライセンスを使用すべきなのはどのようなユーザーですか?ライセンスが割り当てられていないユーザーは、次のことができます。
- Chromebook、Android デバイス、Oauth/SSO などのデバイスやサードパーティ サービスにログインする。
- Workspace 利用規約に基づいて「その他の Google サービス」と見なされるサービスにログインする(管理者が有効にしている場合)。