先日のお知らせでは、YouTube ショートの新しい資格要件、YouTube で収益を得る新しい方法(YouTube ショートの広告収益分配など)、クリエイター ミュージックへのアクセスを導入することで、YouTube パートナー プログラム(YPP)を拡大し進化させることをお伝えしました。
こうした変更を実施するにあたり、新しい YouTube パートナー プログラム規定を設けました。規定の変更に関する以下の最新情報をご確認のうえ、チャンネルの収益化を継続できるようにご対応をお願いいたします。
モジュールの概要
クリエイターがより柔軟にコンテンツから収益を得られるようにするために、YouTube パートナー プログラム規定を再構成し、新しいモジュールを追加しました。YouTube での収益化を希望するすべてのクリエイターの基本的な契約条件となる基本規定に署名した後、クリエイターは契約モジュールの中から必要なものを選択し、収益化の機会を拡大することができます。
基本規定
基本規定には、YouTube からのお支払い方法、コンテンツ ポリシーなどのプログラムの基本事項、国別のパススルーや権利処理に関する調整などの新しい規定が記載されています。YouTube パートナー プログラムに参加している、または参加しようとしているすべてのクリエイターの皆様に基本規定に同意していただく必要があります。
動画再生ページ収益化モジュール
動画再生ページは、YouTube、YouTube Music、YouTube Kids 内の、長尺動画またはライブ配信動画の説明と再生専用のページです。動画再生ページで視聴された、または YouTube 動画プレーヤーで他のサイトに埋め込まれた長尺動画またはライブ配信動画の広告および YouTube Premium の収益を受け取るには、動画再生ページ収益化モジュールへの同意が必要です。YouTube パートナー プログラムに参加している既存のクリエイターの場合、動画再生ページから引き続き広告収入を得るには、このモジュールに同意いただく必要があります。
ショート動画収益化モジュール
ショート動画収益化モジュールは、ショート フィードでショート動画の間に配信される広告から収益を得るためのものです。このモジュールに同意すると、2023 年 2 月 1 日以降、対象となるショート動画の視聴回数に基づいてショート フィード広告と YouTube Premium からの収益を得られるようになります。2023 年 2 月 1 日より後に同意した場合、YouTube ショート広告の収益分配は同意した日から適用の対象となります。ショート動画の広告収益分配の仕組みについて詳しくは、YouTube ショートの収益化ポリシーをご覧ください。
課金型製品モジュール
課金型製品モジュール(以前の課金型製品に関する覚書)は、チャンネル メンバーシップや Super Chat、Super Stickers、Super Thanks など、ファンと交流しながら収益を得られる一連の視聴者ファンディング機能をご利用いただくためのものです。これらの規定に変更はないため、すでに同意いただいている場合に再度の同意は必要ありません。
変更された規定に同意いただけない場合
すべてのクリエイターに、新しい YouTube パートナー プログラム規定をご確認、ご理解いただくことが重要です。YouTube パートナー プログラムに参加する場合や引き続き利用する場合は、基本規定に同意いただく必要があります。
YouTube ショート広告の収益分配は 2023 年 2 月 1 日より開始されます。ショート動画の視聴回数で広告収入を得られるようにするには、収益化を行っているクリエイターに基本規定とショート動画収益化モジュールに同意いただく必要があります。同意いただくまでは、ショート フィード広告から収益を得ることはできません。ショート動画収益化モジュールに同意する前に獲得したショート動画の視聴回数は、YouTube ショート広告の収益分配の対象にはなりません。
YouTube パートナー プログラムを引き続き利用し、YouTube での収益化を継続するには、収益化を行っているすべてのクリエイターに 2023 年 7 月 10 日までに新しい規定をご確認のうえ、同意いただく必要があります。この日までに、少なくとも基本規定に同意されないと、チャンネルが YouTube パートナー プログラムから削除され、収益化に関する契約が解除されます。プログラムに復帰するには、改めて利用資格を満たしたうえで再申請していただく必要がありますのでご注意ください。
チャンネルが YouTube パートナー プログラムから削除されても、YouTube の利用には YouTube の利用規約が引き続き適用されることにご注意ください。これには、コンテンツにおける収益化と広告の表示に関する YouTube の権利も含まれます。現在は YouTube パートナー プログラムに参加していなくても、過去に参加していた場合、コンテンツに広告が表示されることがありますが、支払いを受けることはできません。
よくある質問
規定のモジュール化を決めたのはなぜですか?
YouTube パートナー プログラム規定にモジュールを導入することで、収益化に関する契約全体を更新または修正しなくても、将来的に新しい収益化方法を追加できるようになりました。
また、クリエイターにとっては透明性が高まり、チャンネルに適した収益化の機会を見極められるようになります。
特定のモジュールに同意した後に、無効にすることはできますか?
マルチチャンネル ネットワーク(MCN)のチャンネルの場合、これはどのように機能しますか?
Studio コンテンツ マネージャー(CMS)を使用している場合、知っておくべきことは何ですか?
Studio コンテンツ マネージャー(CMS)へのアクセス権を持つクリエイターには、動画再生ページでの長尺コンテンツの収益化を含めた収益化に関する修正条項に同意いただく必要があります。また、これには、YouTube からのお支払い方法、コンテンツ ポリシーなどのプログラムの基本事項、国別のパススルー、権利処理に関する調整、リミックスを許可されているコンテンツなどの新しい規定が含まれます。YouTube ショートの広告収益分配を希望するクリエイターには、ショート動画収益化モジュールにも同意いただく必要があります。
YouTube Studio コンテンツ マネージャーをご利用中のクリエイターにも、2023 年 7 月 10 日までに新しい規定をご確認のうえ、同意いただく必要があります。この日までに、少なくとも収益化に関する修正条項に同意されないと、収益化に関する契約は解除され、YouTube のチャンネルは収益化されなくなります。YouTube の規定は、広告主とユーザーに価値をもたらし、クリエイターに対して YouTube が責任を持って公正に報酬を提供できるエコシステムを実現するためのものです。不正に操作された視聴回数から不当に得られる収益や、盗難されたクレジット カードを使用した購入によって得られる収益など、金銭的な不正が発生すると、広告主、クリエイター、視聴者からの信頼が損なわれ、エコシステムに損害が及びます。
YouTube はこのような不正行為を検出した場合、妥当かつ可能な場合に限り、広告主やユーザーなどの被害を受けている当事者に対して払い戻しを行います。YouTube がこのような収益を保持することはありません。また、収益が払い戻された場合、クリエイターはその分配を受けることができません。関連するポリシーの記述に従って、YouTube は状況に応じた措置を取ることがあります。たとえば、金銭的な不正によって生じた収益がある場合、YouTube はその収益の回収と払い戻しを行い得ますが、動画が広告掲載に適したコンテンツのガイドラインに準拠していないことが後で判明した場合には、収益の回収は行いません。
新しい YouTube パートナー プログラム規定の「対象外の収益」セクションには、新しいポリシーが反映されていません。このセクションは、金銭的な不正などの事象が発生した場合の支払いの変更または遅延に関する既存のプログラム ポリシーをめぐる透明性を高めることを目的としています。「対象外の収益」には、無効なトラフィックなどの特定の違反が発生した場合に収益の回収の対象となりうる 2 つのシナリオが記載されています。
- YouTube は、規定違反によってパートナーが得た収益を留保または調整することがあります。
- たとえば、支払いが行われる前に金銭的な不正が検出された場合は、不正行為を調査する間、YouTube は関連する収益部分を除外して支払い額を調整したり、その収益部分を留保したりすることがあります。
- そのような収益については、以降に支払われるパートナー収益からチャージバックしたり、以降の収益で相殺したりすることがあります。
- たとえば、支払いが行われた後に金銭的な不正が検出された場合は、それに関連する収益を、まだ支払われていない YouTube 向け AdSense の残高からチャージバックしたり、以降の収益で相殺したりすることがあります。このような場合、チャージバックは銀行口座ではなく YouTube 向け AdSense の残高から行われます。