YouTube ライブで HLS(HTTP Live Streaming)取り込みプロトコルを使うと、HDR 動画の配信や、RTMP に対応していないコーデックの使用が可能です。
始める前に
お使いのエンコーダが HLS に対応しているかを確認します。また、YouTube のライブ配信の基本を把握します。
1. YouTube の HLS プリセットを確認する
エンコーダに YouTube への HLS 取り込み向けプリセットがある場合、そのプリセットを選択します。場合によっては、RTMP での配信と同様にストリームキーをコピーして貼り付ける必要があります。これで配信する準備が整いました。
エンコーダに YouTube への HLS 取り込み向けプリセットがない場合は、手順 2 の「サーバー URL を設定する」に進みます。
2. サーバー URL を設定する
- YouTube のライブ管理画面
[エンコーダ配信] に移動します。[ストリームキーを選択] で [新しいストリームキーを作成] をクリックし、HLS をストリーム プロトコルとして選択します。
注: HDR で配信する場合、[Turn on manual resolution(解像度の手動設定を有効にする)] をオフのままにしてください。
- HLS 取り込み用に [ストリーム URL] が更新されます。URL は「rtmp」ではなく「https」から始まります。URL をコピーしてエンコーダに貼り付けます。
- バックアップの取り込みが必要な場合は、「バックアップ サーバーの URL」をコピーします。ストリームキーは URL の一部として組み込み済みなので、「ストリームキー」を別途コピーする必要はありません。
注: HLS を選択すると、[超低遅延] オプションが無効になります。HLS は RTMP などの連続したストリームではなく動画のセグメントを送信するため、遅延が大きくなります。
3.HLS 設定を終了する
YouTube ライブに必要な HLS 設定も更新する必要があります。
- セグメントの長さ: 1~4 秒間。セグメントの長さを短くすると遅延が小さくなります。
- セグメントの形式: TS(トランスポート ストリーム)であること。
- バイト範囲には非対応。
- 未取得のセグメントが 5 つ以下のローリング プレイリストを使用していること。
- HTTPS POST/PUT を使用していること。
- HTTPS 以外の暗号化には非対応。
エンコーダの設定
エンコーダの設定については、設定、ビットレート、解像度に関する一般的なガイドラインをご確認ください。RTMP とは異なる HLS の追加設定は次のとおりです。
- 動画コーデック: H.264 に加えて HEVC にも対応
- オーディオ コーデック: AAC、AC3、EAC3
詳細設定の推奨値
- 音声サンプルレート: ステレオ音声の場合は 44.1 KHz、5.1 サラウンド音声の場合は 48 KHz
- 音声ビットレート: ステレオの場合は 128 Kbps、5.1 サラウンド音声の場合は 384 Kbps
HLS 出力に対応しているエンコーダ
- Cobalt エンコーダ
- Harmonic
- Mirillis Action: HEVC 動画コーデックが選択されると、HLS 取り込みが自動で使用されます。
- OBS
- Telestream