HTML5 を使用して要素の位置とサイズを変更するには、2 つの方法があります。1 つ目は、要素の上座標と左座標を使用して位置を指定し、要素の幅と高さを使用してサイズを指定する方法です。2 つ目は、CSS transform
プロパティを使用して、要素の平行移動とスケーリングを行う方法です。
Google Web Designer では、この 2 つの方法を使用しています。要素のレイアウトでは、上と左の値を使用して要素の位置を設定し、幅と高さの値を使用してサイズを設定します。CSS transform
プロパティは、より高いフレームレートでスムーズなアニメーションを実現できるため、CSS ベースのアニメーションの作成時には、この方法がデフォルトとなります。
変形ツールは、デフォルト設定でレイアウトとアニメーションのどちらに対しても正しく動作します。要素のスケーリング方法や位置設定方法は、必要に応じて変更できます。
制限事項
- モーションパスは、上位置 / 左位置に基づく位置設定には対応していません。
- AMPHTML 広告内のアニメーションは、上位置 / 左位置に基づく位置設定、幅 / 高さに基づくサイズ設定には対応していません。
位置設定スタイルを変更する
位置設定スタイルを変更するには:
- ツールバーで、選択ツールアイコン
をクリックします。
- 位置設定スタイル オプション ボタン
をクリックします。
- ポップアップ メニューから以下の位置スタイルを選択します。
位置スタイル 説明 デフォルトの位置を使用
レイアウトには上と左の位置情報が使用され、アニメーションの位置設定時には transform:translate3d()
が使用されます。上 / 左の位置を使用
キーフレーム内での要素の位置設定には上と左の値が使用されます。 3D 変換を使用
キーフレーム内での要素の位置設定には transform:translate3d()
の値が使用されます。
サイズスタイルを変更する
サイズ設定スタイルを変更するには:
- ツールバーで、選択ツールアイコン
をクリックします。
- サイズ設定スタイル オプション ボタン
をクリックします。
- ポップアップ メニューから以下のサイズスタイルを選択します。
サイズスタイル 説明 デフォルトのサイズを使用
レイアウトでは幅と高さのサイズ設定を使用し、アニメーションのサイズ設定時には transform:scale3d()
を使用します。幅と高さを使用
キーフレーム内での要素のサイズ設定時には幅と高さの値が使用されます。 3D スケーリングを使用
キーフレーム内での要素のスケーリング時には、 transform:scale3d()
の値が使用されます。
変形コントロール
ツール オプションバーの [変形コントロール] チェックボックス がオンになっている場合は、選択ツール
を使って、選択した要素のサイズや回転を変更することができます。
選択範囲を回転するには:
- ツールバーで、選択ツールをクリックします。
- ツール オプションバーで [変形コントロール] チェックボックスがオンになっていることを確認します。
- 1 つまたは複数のオブジェクトを選択します。選択範囲の中ほどに回転コントロール(ネストされた 2 つのリング)が表示されます。
- 必要に応じて、回転コントロールの内側のリングをドラッグして、回転の中心を変更します。
- 回転コントロールの外側のリングをドラッグして、選択範囲を回転します。
- Shift キーを押しながらドラッグすると、回転が 45 度単位に制限されます。
選択範囲をサイズ変更するには:
- ツールバーで、選択ツールをクリックします。
- ツール オプションバーで [変形コントロール] チェックボックスがオンになっていることを確認します。
- 1 つまたは複数のオブジェクトを選択します。選択した要素の周囲に青色のボックスが表示されます。
- 境界ボックスの辺または角にあるコントロール ポイントのいずれかをドラッグします。
- Shift キーを押しながらドラッグすると、選択範囲の元のアスペクト比を維持することができます。
SVG のサイズを変更する
SVG 画像またはシェイプのサイズを変更して大きくする場合は、3D スケーリングではなく、幅と高さのプロパティを使用します。選択ツールの [変形コントロール] を使用する場合、サイズスタイルの変更が必要になることがあります。