2024 年 4 月、Google は、Google Play で「健康&フィットネス」または「医療」のカテゴリに分類されるアプリのデベロッパーの方を対象として、Google Play Console の [アプリのコンテンツ] ページ([ポリシー] > [アプリのコンテンツ])で健康アプリの申告を完了する必要があることを発表しました。デベロッパーの方によって、フォームの提出期限が 2024 年 5 月 31 日の場合と、年内のそれ以降になる場合があります。この記事では、健康アプリの申告に関する要件の概要と、フォームに記入する場合のガイドラインについて説明します。
背景情報
2024 年 4 月、Google は健康アプリに関するポリシーの更新を発表しました。このポリシーは、Google Play の多くのアプリに適用されます。今回の更新の一環として、Google はユーザーのために Google Play を安全に保つことによって Google Play エコシステムの信頼を深めることができるよう新しい要件を追加しました。
この新しい要件に基づき、デベロッパーは Google Play Console の [アプリのコンテンツ] ページ([ポリシー] > [アプリのコンテンツ])で健康アプリの申告フォームに記入する必要があります。
Google Play Console で健康アプリの申告を完了する必要があるのは、どのようなデベロッパーですか?
Google Play でアプリを公開するすべてのデベロッパーが健康アプリの申告を完了する必要があります。これには、クローズド テスト、オープンテスト、製品版の各トラックのアプリが含まれます。権限があらかじめ付与されているアプリやプリロードされているアプリで、Google Play で更新されるものも対象になります。
健康関連の機能を提供していないアプリのデベロッパーも、このフォームに記入し、アプリで健康関連の機能を提供していないことを証明する必要があります。
システム サービスや限定公開アプリについては、健康アプリの申告を完了する必要はありません。
デベロッパーが申告する必要がある健康関連の機能
健康関連の機能を提供するアプリ、または健康関連以外の機能をサポートするために健康関連のデータにアクセスするアプリについては、下のセクションに記載されている以下の機能のいずれか 1 つ以上を申告する必要があります。各セクションをクリックすると、開いたり閉じたりできます。
健康&フィットネス- アクティビティとフィットネス
- 身体活動、エクササイズのルーティン、ワークアウトを管理、記録するアプリ。フィットネスに関連する身体指標の記録(心拍数など)、体組成率や体重の測定などが含まれます。
- 栄養と体重の管理
- 食事摂取量の記録、食事メニューの作成、食事療法の管理、減量または体重管理目標のサポート用のツール。特定の食事に関するニーズや目標に焦点を当てたアプリも含まれます。
- 生理周期の管理
- 月経の管理に役立つツール。これらのアプリは、月経周期の記録、排卵の記録と予測、受胎可能期間の認識といった機能を提供します。
- 睡眠の管理
- 睡眠パターンと睡眠の質の改善と記録に特化したアプリ。睡眠を促すサウンドやガイド付きエクササイズなど、リラックスするための機能も含まれることがあります。
- ストレス マネジメント、リラクゼーション、メンタル維持
- ストレス マネジメント、マインドフルネス、瞑想、認知機能の健康に関するガイダンスを提供するアプリ。脳トレゲーム、リラクゼーション法、ウェルネス コーチング プログラムが含まれることがあります。
- 疾患と健康状態の管理
- 急性または慢性の体調不良や疾患(糖尿病、喘息など)の管理のほか、血液や臓器の提供、口腔衛生、骨の健康、遺伝情報、聴覚ケア、スキンケア、視覚ケアなどの健康分野の管理に焦点を当てたアプリ。
- 臨床判断の支援
- 医療従事者が情報に基づいて臨床判断を行えるよう支援することを目的としたツール。これらのアプリは、データ分析、患者情報、臨床的知識、アルゴリズム ベースの分析情報を利用します。薬剤投与量計算ツール、リスク評価ツール、カスタマイズされた医療管理ツールが含まれます。
- 疾病の予防と公衆衛生
- 予防接種の記録、感染症の管理、公衆衛生情報向けのツール。接触確認、感染症流行の記録、ワクチン接種の記録、健康状態の監視向けのアプリが含まれることがあります。
- 救急処置と応急処置
- 救急用品、応急処置の手順、災害対応情報のリソース。
- 医療サービスと管理
- 診察の予約、リマインダー、遠隔医療サービス、医療記録の管理、請求、健康保険の手続き、高齢者ケアの支援など。患者と医療機関をつなぐアプリや、メディカル ロジスティクスを管理するアプリが該当します。
- 医療機器アプリ
- 医療機器に分類されるアプリ。これらのアプリは、患者の治療と安全に影響する可能性があるため、FDA の承認など、追加の規制機関による精査の対象となることがあります。診断ツール、治療法推奨システム、医療用ハードウェアと連動するソフトウェアが含まれますが、これらに限定されません
- メンタルと行動の健康
- メンタルヘルスのサポート、カウンセリング サービス、依存症回復プログラム向けのツール。
- 医療文献と教育
- 医療百科事典、治療ガイドライン、症状チェッカーなど、医療従事者と患者向けの教育リソース。
- 投薬と治療の管理
- 投薬スケジュールの管理、薬局サービス、治療計画の遵守向けのアプリ。錠剤識別ツール、投薬リマインダー、処方箋管理が含まれることがあります。
- 理学療法とリハビリ
- 理学療法のエクササイズ、リハビリ プログラム、筋肉・骨の健康管理をサポートするアプリ。障がいのある方のアクセシビリティとモビリティを高めるためのツールも含まれます。
- 性と生殖に関する健康
- リプロダクティブ ヘルス問題の管理、不妊治療や性的健康に関する疾患の管理、性的健康の教育用リソースの提供向けツール。男女別のニーズに焦点を当てたアプリも含まれることがあります。
- 研究、臨床試験、患者コミュニティ
- ユーザーが健康調査研究、臨床試験、患者コミュニティにアクセスできるようにするアプリ。
重要: アプリが健康関連の機能を提供していない場合や、健康関連以外の機能をサポートする目的で健康に関するデータにアクセスしている場合は、以下を申告する必要があります。
- このアプリは健康関連の機能を提供していません
一部のデベロッパーの完了期限が 2024 年 5 月 31 日なのはどうしてですか?
Google Play 内で「健康&フィットネス」または「医療」のカテゴリに分類されるアプリ(健康に関する権限をマニフェストで宣言しているアプリ)のデベロッパーの方は、2024 年 5 月 31 日までにこの申告を完了する必要があります。「健康&フィットネス」または「医療」アプリではないが、現在このカテゴリに分類されているアプリについては、カテゴリを変更する必要があります。アプリでこれらの権限が不要になった場合は、機密情報へのアクセスに関する権限と API のポリシーに沿ってアプリから該当権限を削除する必要があります。
デベロッパーが期限に間に合わなかった場合はどうなりますか?
指定された期限までに申告フォームに記入できなかった場合は、申告を完了して送信するまで、審査のために変更を送信することはできません。
申告を完了して送信する
開始する準備ができたら、以下の手順に沿って Google Play Console で健康アプリの申告を完了し、送信してください。
- Google Play Console を開いて、[アプリのコンテンツ] ページ([ポリシー] > [アプリのコンテンツ])に移動します。
- [健康アプリ] で [開始] をクリックします。
- アプリがユーザーに提供する健康関連の機能をすべて申告します。該当する項目を選択したら、[次へ] をクリックします。
- 追加情報を提出する必要がある場合は、2 ページ目に提出を求めるメッセージが表示されます。対応するセクション(開くことができます)内の各質問に回答してください。
- 完了した申告を送信する準備ができたら、[保存] をクリックします。前のセクションに戻って変更したい場合は、[戻る] をクリックして回答を修正できます。不明な点がある場合は、[未公開として保存] をクリックし、後でフォームに戻ることができます。[変更を破棄] をクリックした場合は、フォームへの記入を最初からやり直す必要があります。
申告の完了後の流れ
健康アプリの申告を完了して送信すると、ご提供いただいた情報は、アプリの審査プロセスの一環として Google によって審査されます。
2024 年 8 月 31 日以降は、すべてのアプリで健康アプリの申告を正確に完了し、アプリがサポートする健康関連の機能を開示する必要があります(健康関連の機能をサポートしていないアプリも対象となります)。
健康アプリのカテゴリと追加情報
健康アプリの詳細とガイドラインについては、こちらのヘルプセンター記事をご覧ください。