動的リマーケティングを利用するには、すべての商品やサービスと属性(一意の ID、画像、価格など)の情報をまとめたフィードを作成する必要があります。フィードには各ユーザーが過去に閲覧した商品やサービスの情報が含まれ、この情報が、お客様のサイトやアプリの利用経験があるユーザー向けの広告に取り込まれます。
業種によってフィードの種類は異なります。たとえば、航空会社であれば「フライト」フィードを作成します。すると、その航空会社のサイトやアプリを訪問したことがあるユーザーに、自分が検索したり、閲覧したり、予約を始めたりしたフライトの情報を含む広告が表示されます。フィードについて詳しくは、レスポンシブ広告のフィードを作成するをご確認ください。
ご利用にあたって
フィードをアップロードする:
Google 広告アカウントで、[ツール] アイコン をクリックし、[ビジネスデータ] をクリックします。
小売業者の場合は、商品データ仕様に定められた形式に沿って商品フィードを作成し、Google Merchant Center にアップロードします。
ディープリンクを使用してユーザーをアプリのランディング ページに誘導する:
- (推奨)Android アプリリンクと iOS ユニバーサル リンクを使用する: Android や iOS のディープリンクのタイプをサポートするようにアプリを修正します。これにより、デバイスの OS がモバイル ウェブページかアプリのディープリンクに誘導するかを決定します。
- カスタム スキーム: Android や iOS アプリのディープリンクを提供するためのフィード属性(Android の場合は 1、iOS の場合は 2)を追加します。
注: 現時点では、ブラウザのリダイレクトをサポートするリンクはサポートされていません。アプリ向け動的リマーケティングでこれらのリンクを有効にするには、アプリリンクかユニバーサル リンクとしてリンクを有効にして、ブラウザのリダイレクトを防止することをおすすめします。
Android アプリリンクと iOS ユニバーサル リンク: リンク トラッキングの実装方法
Android アプリリンクと iOS ユニバーサル リンクは、標準のウェブ URL(https://example.com など)のように見えますが、関連するアプリをユーザーがインストールしているかどうかに応じて、ブラウザとアプリのどちらで開くかを決定するようになっています。
Android アプリリンクと iOS ユニバーサル リンクを使用すると、トラッキング テンプレートは標準のウェブ URL と同じように動作するため、フィードを変更する必要はありません。
Android でのカスタム スキーム
追加のフィード列(Android ランディング画面)
- ビジネスデータ フィード: 「Android app link」としてビジネスデータ フィードに列を追加します。列は、[ビジネスデータ] > [設定] > [属性] に追加されます。この新しい属性(Android アプリリンク)を使用することで、ディープリンクを介してユーザーを Android アプリに誘導できるようになります。詳しくは、Android アプリリンクの処理をご覧ください。
- Google Merchant Center(GMC)フィード: Google Merchant Center(GMC)フィードに属性として mobile_android_app_link を追加します。
アプリ URI の形式
android-app://{package_id}/{scheme}/{host_path}
- package_id: Google Play ストアで指定したアプリ ID。
- scheme: アプリに渡すスキーム。http またはカスタム スキームにすることができます。
- host_path: アプリ内の特定のコンテンツを識別します。
Android アプリの URI の例
- ディープリンク: example://gizmos?1234
- アプリ URI: android-app://com.example.android/example/gizmos?1234
- ディープリンク: example://gizmos/1234
- アプリ URI: android-app://com.example.android/example/gizmos/1234
- ディープリンク: example://gizmos/toys/1234
- アプリ URI: android-app://com.example.android/example/gizmos/toys/1234
サンプルアプリの package_id が「com.example.android」で、ディープリンクをサポートしている場合、「Android app link」属性のアプリ URI は、以下の例と似た形式になります。
例: android-app://com.example.android/example/gizmos/toys/1234?campaign={campaign}&placement={placement}&custom_params=ABCD12345
注
ユーザーが Android のディープリンクをクリックすると、Google 広告はアプリの URI を使用し tracking_template を無視します。ディープリンクをトラッキングするためのトラッキング パラメータが必要な場合は、フィードのアプリ URI にこれらのパラメータを追加します。ディープリンクは、エンコードされていない ValueTrack パラメータをサポートしています。
iOS でのカスタム スキーム
追加のフィード列(iOS ランディング画面)
- ビジネスデータ フィード: アプリがインストールされたときに、ユーザーをクリエイティブから iOS アプリに誘導する場合は、ビジネスデータ フィードに次の 2 つの列を追加します。これらの列の追加は [ビジネスデータ] > [設定] > [属性] で行うことができます。
- 「iOS app link」 - モバイル iOS アプリのランディング ページ URI。以下に例を示します。
- //gizmos/toys/1245
- //gizmos/toys/5678
- 「iOS app store ID」 - モバイル iOS App Store ID。上記の URL に付随する例を示します。
- 123456789
- 「iOS app link」 - モバイル iOS アプリのランディング ページ URI。以下に例を示します。
- Google Merchant Center(GMC)フィード:
- iOS GMC - "mobile_ios_app_link"
- iOS GMC - "mobile_ios_app_store_id"
アプリ URI の形式(iOS app link 列に含める)
{scheme}://{host}/{path}
説明:
- scheme: どのアプリを開くかを iOS に指示します
- host: アプリ内で開かれるホスト
- path: アプリ内で開く場所に関する追加情報
iOS アプリ URI の例:
- example://gizmos/1234
- example://gizmos/toys/1234
モバイル iOS App Store ID
アプリを識別する App Store ID を提供することで、アプリが各ユーザーのデバイスにインストールされているかどうかを判断します。
モバイル iOS App Store ID は、iOS App Store の「詳細」ページの URL で確認できます。
例
Google カレンダー アプリの iOS App Store URL は次のとおりです(ID は赤色)。
https://itunes.apple.com/us/app/google-calendar-make-the-most-of-every-day/id909319292