フリークエンシー目標は、ブランド認知度の向上を目的としたキャンペーンで、YouTube での広告の視聴を促進するための最適化ソリューションです。動画リーチ キャンペーンの作成時に「フリークエンシー目標設定」で目標とする頻度を選択してください。残りの設定は、通常の認知度向上キャンペーンの実装と同様です。実装時に週または月あたりの希望するフリークエンシーを入力すると、その頻度の達成を目指して自動的に最適化されます。
この記事では、フリークエンシー目標キャンペーンを作成する手順、おすすめの方法、よくある質問を紹介します。
始める前に
- フリークエンシー目標設定は、現在 YouTube とディスプレイ&ビデオ 360 の単一フォーマット キャンペーンでご利用いただけます。
- フリークエンシー目標を設定する単一フォーマット キャンペーンでは、次の広告フォーマットがサポートされています。
- 1 つの広告グループ内のスキップ可能、スキップ不可、または 6 秒のバンパー広告
- フリークエンシー目標キャンペーンでは、共有予算を使わないでください。
- Google 動画パートナー(GVP)はフリークエンシー目標の対象となりません。
- 現在、フリークエンシー目標キャンペーンは、オークションと純広告(混合フォーマット以外に限定される)に対応しています。フリークエンシー目標は、米国の統合フロー予約の YouTube Select でもご利用いただけます。
- フリークエンシー目標キャンペーンでは、Google によって作成されたオーディエンス セグメントまたはカスタム オーディエンス セグメントを使用できます。
- フリークエンシー目標は、アルコールやギャンブルといったデリケートなカテゴリの広告を運用している場合でも設定できますが、平均フリークエンシーは低下する場合があります。
- 注: フリークエンシー目標でカスタム セグメントを使用する場合は、オーディエンスの作成時にデリケートなキーワードやデリケートなカテゴリを指定しないでください。オーディエンスにリーチするための費用が制限される、または場合によって完全に停止される恐れがあります。
- なお、コンテンツ ターゲットは、フリークエンシー目標キャンペーンと政治的キャンペーンではサポートされていません。
- 指定されたフリークエンシー目標に基づいて同じユーザーにリーチするため、ターゲットとするユーザー層以外にも広告が表示される場合があります。このような状況は、オーディエンスのプロファイルが 1 週間の間に変化した場合や、オーディエンスが年齢や性別によるターゲティングから外れた場合にも発生します。
- 選択した年齢 / 性別のユーザー層に含まれないユーザーにトラフィックが配信されることはありません。
- ただし、選択した世帯収入 / 子供の有無に該当しないユーザーにトラフィックが配信されるケースはあります。
フリークエンシー目標キャンペーンを作成する
- [キャンペーン] メニュー
の [キャンペーン] に移動します。
- プラスアイコン
、[+ 新しいキャンペーン] の順にクリックします。
- [ブランド認知度と比較検討] または [ガイダンスなしでキャンペーンを作成] を選択し、[動画] を選択します。
- キャンペーン目標が「ブランド認知度と比較検討」の場合は、キャンペーン タイプとして [動画リーチ キャンペーン] を選択します。次に、目標を達成するために優先したいチャネルとして [フリークエンシー目標設定] を選択します。
- キャンペーンの目標として [ガイダンスなしでキャンペーンを作成] を選択した場合は、キャンペーン タイプとして [フリークエンシー目標設定] を選択します。
- [続行] をクリックします。
- [全般設定] ページで [フリークエンシー目標設定] プルダウン
を開き、週あたりのフリークエンシー目標を 2 から 4 の間で選択するか、月あたりのフリークエンシー目標を 4 から 8 の間で選択します。
- キャンペーン、広告グループ、広告の残りの設定を行います。
- 広告グループの入札単価を入力します。表示される入札単価の候補を確認して、フリークエンシー目標に対して十分な入札単価を設定するようにしてください。
- [キャンペーンを作成] をクリックします。
キャンペーンを作成しながら最適化
キャンペーンを作成しているときに、設定内容に応じて通知が表示されることがあります。これらの通知では、パフォーマンスの低下につながる問題や、キャンペーンの公開を妨げる重大な問題などについての警告が表示されます。
キャンペーンの作成中に表示されるキャンペーン作成ナビゲーション メニューでは、作成に関する全体的な進捗状況を把握したり、対応が必要な項目について確認したりすることができます。ナビゲーション メニューでステップ間を移動しながら、容易にターゲティング、入札単価、予算などのキャンペーン設定を確認し、問題を解決できます。詳しくは、効果的なキャンペーンを設定する方法をご覧ください。
おすすめの方法
フリークエンシー目標キャンペーンで成果を得るため、次のおすすめの方法を実践してください。
入札: 最善の結果を得るために、キャンペーンで表示される入札単価の提案を取り入れます。 | |
クリエイティブ: キャンペーンごとに、他とは異なるクリエイティブを複数使用しましょう。広告効果が減少しないように、少なくともフリークエンシー目標で設定した頻度と同じ数のクリエイティブを追加してください。これにより、クリエイティブの鮮度を保ちながら、適切な広告を適切なユーザーに配信できます。すべての動画を対象に、キャンペーン単位で平均フリークエンシーを測定します。 | |
オーディエンス: できるだけ幅広いオーディエンスをターゲットとしましょう。特定のユーザー属性のみをターゲットとするキャンペーンでは、パフォーマンスが高くなることが確認されています。フリークエンシー目標キャンペーンでは、Google が作成したオーディエンスを使用してください。年齢や性別を指定して、より正確にターゲティングを行えるようになりました。 | |
ブランド効果測定: ブランド効果測定は、キャンペーンにおけるフリークエンシー目標の効果をより正確に測定するのに役立ちます。 | |
新たに作成: フリークエンシー目標キャンペーンは、既存のキャンペーンを編集するのではなく、新たに作成してください。 |
次の禁止事項を考慮に入れて、フリークエンシー目標キャンペーンをセットアップしてください。
許可リストまたはプレースメント リストは使用しないでください。 | |
アカウント内の他のキャンペーンで使っているクリエイティブは使用しないでください。フリークエンシー目標キャンペーンで他のキャンペーンと同じクリエイティブを使用すると、レポートに表示される平均フリークエンシーの値が低くなることがあります。これは、フリークエンシー目標キャンペーンのレポートには、他のキャンペーンでの表示回数が含まれないためです。 | |
ターゲット除外: ターゲット除外は多用しないでください。ブランド保護を目的に、トピックやキーワード、プレースメントで過度にターゲットを除外すると、悪影響が出る可能性があります。理想的なパフォーマンスを目指すため、ブランド保護には [制限付き広告枠] 設定を使用してください。 | |
広告のスケジュール: 広告のスケジュールを指定すると、フリークエンシー目標キャンペーンのパフォーマンスが低下する恐れがあります。 | |
キャンペーンの期間: フリークエンシー目標キャンペーンは、少なくとも 7 日間運用してください。最適な結果を得るには、2~4 週間運用することをおすすめします。 | |
変更の制限: フリークエンシー目標の達成には時間がかかるため、キャンペーンの運用期間中に大幅な設定変更を加えると、パフォーマンスに悪影響が出る恐れがあります。たとえば、次の変更を避けます。
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以下の設定の多用は避けてください。
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よくある質問
すべて展開
1. フリークエンシー目標キャンペーンでは、ターゲティングの仕組みは異なりますか?
A. フリークエンシー目標キャンペーンでは、YouTube キャンペーンの最重要事項として頻度が優先されます。そのため、YouTube の他のキャンペーンとは異なる方法でオーディエンス シグナルが使用されます。オーディエンスを使用している場合、最初のフリークエンシーでは、ターゲティング条件に一致するユーザーに広告が表示されます。最初のフリークエンシーが配信された後は、目標数に達するまで、それらのユーザーが残りのインプレッションの対象となります。オーディエンスのプロファイルが 1 週間の間に変化した場合や、ユーザーが指定されたターゲティングに該当しなくなった場合でも、インプレッションの対象から除外されることはありません。これにより、フリークエンシー目標設定にできるだけ近づけながら、最適なリーチを実現できます。ただし、結果としてターゲット オーディエンスに該当しないユーザー属性(地域、世帯収入、子供の有無など)にもトラフィックが配信されるケースが生じます。なお、フリークエンシー目標キャンペーンでは年齢や性別によるターゲティングが必ず適用されるようになりました。トラフィックは、指定された年齢と性別のユーザー層にのみ配信され、他のユーザー属性グループには配信されません。
2. 週または月あたりのフリークエンシー目標設定を X 回に設定した場合、フリークエンシー キャップにもその回数が適用されますか?
A. いいえ。フリークエンシー目標はフリークエンシー キャップとは異なります。フリークエンシー目標設定では、週または月あたりの目標を達成するため、一部のユーザーには 1 週間に目標よりも高い頻度で広告が表示されることがあります。これにより、1 週間の広告の表示頻度が目標よりも低かったユーザーの頻度を埋め合わせます。
3. フリークエンシー目標キャンペーンの測定に最適な測定方法を教えてください。
A. 平均表示頻度(ユーザーあたり 7 日間)と頻度の分布(ヒストグラム)の両方を確認することで、達成された頻度を効果的に測定できます。他のキャンペーンで同じクリエイティブを使用している場合は注意が必要です。また、新しいクリエイティブのテストは推奨されていますが、テストを実施できない場合もあります。なお、リーチとフリークエンシーのレポートには、通常、最大 72 時間の遅延が発生します。そのため、キャンペーンの効果性を測定するにはある程度の時間が必要です。
4. 特定のサーフェス(コネクテッド テレビなど)で頻度を高めることはできますか?
A. 現在のところ、フリークエンシー目標設定は単一のサーフェスを想定して最適化されていませんが、特定のサーフェスのみを対象とする方法を試すことは可能です。ただし、複数のサーフェスを対象とするキャンペーンほど大きな効果は得られない恐れがあります。別の方法として、すべてのサーフェスでキャンペーンを配信しつつ、優先したい特定のサーフェスの入札単価を引き上げることができます。
5. 動画広告シーケンス(VAS)との違いは何ですか?
A. フリークエンシー目標を設定すると、VAS よりも認知度の向上により多くの費用を割り当てることができます。また、VAS は連続した広告の配信向けに最適化されていますが、フリークエンシー目標では広告を特定の順序で配信する必要はありません。そのため、頻度の目標を達成し、認知度を高めるには、キャンペーンのサブタイプとしてフリークエンシー目標キャンペーンを使用する方が効果的です。フリークエンシー目標は、YouTube で週あたりまたは月あたりの目標フリークエンシーまたは平均フリークエンシーを達成しつつユニークリーチを最大化するのに役立ちます。
6. キャンペーンの期間中にクリエイティブを差し替えることはできますか?
A. フリークエンシー目標キャンペーンでは、キャンペーンのどの時点でも簡単にクリエイティブを差し替えることができます。
7. 既存のキャンペーンを変更して、フリークエンシー目標キャンペーンにすることは可能ですか?
A. いいえ。既存のキャンペーンを変更して、フリークエンシー目標キャンペーンにすることはできません。現在のキャンペーンを終了し、フリークエンシー目標キャンペーンを新たにセットアップしてください。ユニークリーチ重視のキャンペーンをセットアップして、後でフリークエンシー目標に切り替えることは推奨されていません。ユニークリーチ重視のキャンペーンを一度も有効にしていない場合でも同様です。
8. フリークエンシー目標キャンペーンでコンテンツ ターゲティングは使用できますか?
A. いいえ。フリークエンシー目標キャンペーンではコンテンツ ターゲティングを使用できません。このターゲティング タイプは、フリークエンシー目標キャンペーンでは現在サポートされていません。