このページの内容
- 無効なトラフィックの扱い
- 無効なトラフィックのクレジットを確認する
- クリック数またはインプレッション数の増加
- コンバージョン率が低い場合
- 同じ IP アドレスからの複数回に及ぶクリック
- Google からのクリック
- 無効なトラフィックの報告
無効なトラフィックのタイプ
無効とみなされるクリックやインプレッションには次のようなものがあります。
- ダブルクリック時の 2 番目のクリックなど、価値のない偶発的なクリック
- 広告主様の費用を意図的に増やすために手動で行われるクリック
- 広告を掲載するサイト運営者の収益を意図的に増やすために手動で行われるクリック
- 自動ツール、bot、スパイダー、クローラー、その他の不正なソフトウェアによるクリックやインプレッション
- 既知の無効なデータセンター トラフィックであるクリック、またはモニタリングによって特定された不規則なパターンと見なされるクリック
- 広告主様のクリック率を作為的に低下させるために行われるインプレッション
無効なトラフィックの扱い
Google のシステムでは、さまざまなデータポイントを継続的に評価して、広告インタラクションが有効か無効かを判断しています。Google で検出された無効なトラフィックは、検出されたタイミングに応じて異なる方法で情報が表示されます。請求書が作成される前に検出された無効なトラフィックについては、広告の利用明細がレポートで適切に調整されるため請求の対象とはなりません。一方、請求書の作成後に検出された無効なトラフィックについては、妥当かつ可能な場合に「無効なアクティビティ」のクレジットを発行し、その後の請求書とアカウントの取引履歴レポートに表示します。詳細: 無効なトラフィックに対する Google の取り組み
無効なクリックをモニタリングするには、キャンペーンのデータ表に [無効なクリック] 列を追加します。
- Google 広告アカウントにログインします。
- [キャンペーン] アイコン
を選択します。
- [キャンペーン] で [キャンペーン] を選択します。
- データ表の上にある表示項目アイコン
を選択します。
- [キャンペーンの表示項目を変更] の横にある検索 アイコン
を選択します。
- [無効なクリック] を検索します。
- [適用] を選択します。
無効なトラフィックのクレジットを確認する
請求書の作成後に検出された無効なトラフィックについては、妥当かつ可能な場合にクレジットが発行されます。無効なトラフィックのクレジットは、以下の手順で確認できます。
- Google 広告の管理画面で [料金] アイコン
をクリックします。
- [概要] をクリックします。
無効なトラフィックに対して付与されたクレジットは、該当月のカードの [調整] プルダウンに「無効なアクティビティ」として表示されます。
クリック数またはインプレッション数の増加
クリック数や表示回数の急増が確認されたからといって、必ずしも広告が無効なトラフィックの影響を受けているとは限りません。ほとんどの場合、このようなトラフィックの変動には他の要因があります。
トラフィックが増加した場合は、次のような原因が考えられます。
- 1 日の平均予算の変更: キャンペーンの 1 日の平均予算を引き上げると、広告の表示回数が増えるため、クリック数も増えます。
- キーワードの上限クリック単価の変更: キーワードの上限クリック単価を引き上げると、広告の表示回数が増え、広告の掲載順位も以前より上がる可能性があります。これは、ディスプレイ ネットワークに掲載される広告にも当てはまります。クリック単価が高いと掲載順位も高くなり、結果として表示回数やクリック数の増加につながります。
- 新しいキーワードの追加: 新たに追加したキーワードが極めて一般的な検索語句だったり人気のある検索語句だったりすると、表示回数やクリック数が増える可能性があります。
- ディスプレイ ネットワークの新サイトでの広告表示: 自動プレースメントを使用中の広告キャンペーンに 1 日の平均予算として十分な額が設定されている場合、新しいパブリッシャー サイトで広告掲載が始まると、トラフィックが大幅に増える可能性があります。
- ターゲティングの変更: オーディエンス ターゲティングを確認して、適切なユーザーに広告が表示されるようにします。
- 関連性のないキーワード: 関連性の高いキーワードを使用すると、ターゲット オーディエンスにリーチできます。
- 除外キーワード: 除外キーワードを使用して、提供していない商品やサービスを検索しているユーザーに広告が表示されないようにします。
- 季節的な傾向や新しいイベント: 特定のトピックへの関心が一気に集まった結果、トラフィックが増加することがあります。たとえば、特別な休暇や有名人がブログなどのメディアで特定のトピックを紹介した場合などがあります。
コンバージョン率が低い場合
コンバージョン率が低くても、無効なインタラクションが発生しているとは限りません。トラフィックが多くても販売につながらないことがあります。コンバージョン率が低い場合の一般的な原因と対策、および見込み顧客の質を高めるためのヒントをご紹介します。
- 市場の状況、ユーザーの行動、ウェブ コンテンツの変化による掲載結果への影響: インターネット広告市場で該当業種の競争が激化すると、投資収益率(ROI)が低下することもあります。キーワードや広告ごとに投資収益率を注視することをおすすめします。また、自社にとって適切な予算の範囲で、入札単価を調整しましょう。詳しくは、最適な入札単価を選択する方法をご覧ください。
- サイトの操作がわかりにくいため潜在顧客を逃してしまっている: サイト全体のデザイン、レイアウト、機能性を見直してみましょう。Google アナリティクスを使用すると、ユーザーが購入に至る前のどの時点でサイトを離れているかを確認できます。
- キーワードや広告文の具体性が足りない: 使用するキーワードや広告文が一般的すぎると、広告主様が提供していないものを期待して広告をクリックするユーザーが出てくる可能性があります。キーワードや広告文のターゲットを絞り込むと、提供する商品やサービスに関心のあるユーザーだけに広告を表示できます。
- キャンペーンがディスプレイ ネットワーク向けに最適化されていない: 広告をディスプレイ ネットワークに掲載するように設定しても、広告や各種設定がディスプレイ ネットワーク向けの設定になっていなければ、広告の商品やサービスと関係のないサイトに広告が表示される場合があります。ユーザーが閲覧しているサイトと広告との関連性が高いほど、商品の購入につながる可能性は高くなります。最大限の成果を引き出すには、各広告グループを商品やサービスごとに分類して、簡潔で具体的なキーワードを設定することが重要です。詳しくは、ディスプレイ ネットワーク向けの広告とキャンペーンを最適化する方法をご覧ください。
見込み顧客の質を高めるには、次のベスト プラクティスに重点を置いてください。
- データの完全性と見込み顧客のトラッキング: ウェブフォームにサーバーサイド検証を実装します。
- ユーザーの関心: ダブル オプトインを使用して、ユーザーの関心を確認します。
- オフライン コンバージョンの測定: リードの拡張コンバージョンを使用して、有望な見込み顧客とコンバージョンに至った見込み顧客の両方をトラッキングします。
詳しくは、無効なアクティビティとアドフラウド(広告の不正行為)からお客様を保護する Google の取り組みについての記事をご覧ください。
同じ IP アドレスからの複数回に及ぶクリック
同じ IP アドレスからクリックが複数回あったとしても、必ずしも無効なアクティビティによるものとは限りません。このような現象は、次のような理由で発生することもあります。
- リピート アクセス: ユーザーは商品を比較する場合や、情報収集でサイトに戻る場合に、広告を複数回クリックすることがあります。
- 共有 IP アドレス: 1 つのソースから複数のクリックが発生している場合は、インターネット サービス プロバイダ(ISP)が同じ IP アドレスを複数のユーザーに割り当てている可能性があります。一部の ISP は、比較的少ない数の共用 IP アドレスをローテーションで大量のユーザーに割り当てます。その結果、複数のユーザーが同じ IP アドレスからサイトにアクセスし、1 人のユーザーが繰り返しクリックしているように見えることがあります。
- ウェブサーバーのログ: サイトのウェブサーバーのログには、広告をクリックしてアクセスしたユーザーだけでなく、サイトを訪れたすべてのユーザーのデータが記録されます。このため、流入元が「Google.co.jp」のトラフィックには、広告ではなく通常の Google 検索結果からサイトにアクセスしたユーザーも含まれている可能性があります。料金が発生するのはアカウントの広告がクリックされた場合だけですのでご安心ください。
- サードパーティ ソフトウェア: 一部のレポート ソフトウェアでは、ウェブサイト内でページを移動した際のクリックが記録されるため、短時間に 1 人のユーザーから大量のクリックが発生することがあります。Google 広告のクリックのみを正確に計測するには、自動タグ設定のご利用をおすすめします。
Google からのクリック
Google の内部から広告のクリックが発生しても、お客様のアカウントへの課金対象にはなりません。ウェブサーバーのログにはこうしたクリックが表示される場合がありますが、請求対象にはなりませんのでご安心ください。また、Google のウェブクロール ロボットによる操作も請求の対象となりません。
無効なトラフィックの報告
トラフィック増加の原因は無効なアクティビティだけではありませんが、Google のシステムで検出されていない無効なトラフィックがキャンペーンに影響していると思われる場合は、過去 60 日間のトラフィックを対象とする無効なトラフィックの調査をご依頼いただけます。また、無効なクリックの原因となっていると思われる IP アドレスを手動で除外することもできます。手順は次のとおりです。
- Google 広告アカウントにログインします。
- [管理者] アイコン
を選択します。
- [アカウント設定] を選択します。
- [IP アドレスの除外] を選択します。
- 除外する IP アドレスを入力します。
- [保存] を選択します。
Google の専門チームは、クリック数やインプレッション数に関する情報を含むさまざまな指標を活用して、無効なトラフィックのソースを突き止めます。ただし、膨大な量のデータを分析する必要があるため、調査が完了するまでには数営業日かかる場合があります。調査を依頼される際は、ご懸念のトラフィックに関する情報をできるだけ詳しくお知らせください。
詳しくは、無効なトラフィックの調査を依頼するをご覧ください。