プログラマティック保証型(PG)取引のフリークエンシー キャップを設定すると、同じユーザーに同じ広告を表示する回数を制限できます。これにより、新規のユニーク ユーザーへのリーチを拡大できます。
プログラマティック保証型(PG)取引では、キャンペーンのフリークエンシー キャップに達した後の入札リクエストを見送るよう設定できます。ディスプレイ&ビデオ 360 では、取引条件で設定された費用の消化が優先され、そのうえで利用可能なパブリッシャー広告枠に基づいて、フリークエンシー キャップ(キャンペーン レベルで設定)が適用されます。
リーチの伸び測定のレポート
[リーチの伸び] ウィジェット
[リーチの伸び] ウィジェットを使用すると、キャンペーン レベルで設定したフリークエンシー キャップによりデフォルトの広告申込情報で損失した入札リクエストの数や、その結果として獲得した追加のリーチを確認できます。
ウィジェットを表示するには:
- [広告枠] > [マイ インベントリ] に移動します。
- [オーダーと取引] タブで、リストから広告枠を選択します。
[リーチの伸び] ウィジェットで確認できるのは、キャンペーン レベルで設定したフリークエンシー キャップのみです。ウィジェットには、広告申込情報または広告掲載オーダーレベルで設定したフリークエンシー キャップの指標は表示されません。キャンペーン レベルのフリークエンシー キャップを設定する方法について
[リーチの伸び] ウィジェットには、次の指標が表示されます。
- フリークエンシーが原因で損失したプログラマティック保証型取引の入札リクエスト: キャンペーンのフリークエンシー キャップによって、このプログラマティック保証型取引で損失した入札リクエストの合計数。
- フリークエンシーにより追加されたプログラマティック保証型取引のインプレッション リーチ: キャンペーンのフリークエンシー キャップによって、このプログラマティック保証型取引でリーチできたと推定される追加のインプレッション数。
フリークエンシーが原因で再投資されたプログラマティック保証型取引の節約額は、インスタント レポートで確認できます。
インスタント レポート
フリークエンシー管理とリーチの伸びの指標を含むレポートを作成、実行するには:
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左側のメニューの [分析情報] > [レポート] > [インスタントとオフライン] に移動します。
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[すべて表示] をクリックし、[プログラマティック保証型リーチ] テンプレートを選択します。
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保存したレポートのリストで簡単に探せるよう、レポートにわかりやすい名前を付けます。
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期間を設定します。過去 2 日間は含めないでください。
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次の指標が自動的に選択されます。
- プログラマティック保証型取引により追加されたユニークリーチ: フリークエンシーによるインプレッション数
- ユニークリーチ: インプレッション リーチ
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フリークエンシーが原因で損失したプログラマティック保証型取引の入札リクエスト
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テンプレートの使用時に表示されるディメンションは次のとおりです。必要のないディメンションは、以下に示すように削除できます。
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キャンペーン > [キャンペーン]
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広告掲載オーダー > [広告掲載オーダー]
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広告申込情報 > [広告申込情報](必須)
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広告枠ソース > [広告枠ソース](必須)
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広告主 > [広告主]
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パートナー > [パートナー](必須)
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「国」ディメンション(ユニークリーチ指標では必須)
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- 表にデータを表示するか、[保存してダウンロード] をクリックして、後でレポートリストからデータを収集します。
制限事項
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YouTube プログラマティック保証型取引では、インスタント レポート指標「フリークエンシーにより追加されたプログラマティック保証型取引のインプレッション リーチ」を使用できます。「フリークエンシーが原因で損失したプログラマティック保証型取引の入札リクエスト」には、YouTube プログラマティック保証型取引は含まれません。
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データは取引のデフォルトの広告申込情報についてのみ計算されます。
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フリークエンシー管理には、過去 6 か月間に収集されたデータのみが表示されます。
- Google アド マネージャーの取引については 2021 年 7 月 5 日より、サポートされている第三者エクスチェンジについては 2022 年 3 月 31 日より、過去 93 日間のリーチデータを確認できます。2023 年 9 月 1 日をもって、ディスプレイ&ビデオ 360 でリーチの伸びの計算方法は変更されました。プログラマティック保証型取引のリーチの指標を含むレポートは、2023 年 9 月 1 日が含まれる期間を指定して作成することはできません。
- PG の指標には対象となる広告申込情報と広告枠ソースのデータのみが表示されますが、レポート出力にはすべての広告申込情報と広告枠ソースが含められます。レポート出力のサイズを抑えるには、フィルタを設定して、特定の取引または広告枠ソースのみを含めます。
よくある質問(FAQ)
フリークエンシー管理はオーディオ プログラマティック保証型取引で使用できますか?
フリークエンシー管理はコネクテッド テレビ(CTV)取引で使用できますか?
プログラマティック保証型取引のフリークエンシー管理を無効にすることはできますか?
[リーチの伸び] ウィジェットに情報が表示されないのはなぜですか?
ウィジェットに情報が表示されない理由はいくつか考えられます。
- フリークエンシー キャップがキャンペーン レベルで設定されていません。
- 見送られたインプレッションが十分にありません。パブリッシャーを追加するか、他の広告購入を 1 つのキャンペーンに統合してみてください。
- リーチの指標が表示されるまでに 3 日ほどかかる場合があります。
- ユニークリーチ レポート内の「-」は、データが不足している、または Google のプライバシー要件が満たされていないという理由から、リーチモデルを計算できなかったことを示しています。より多くのデータを対象にしてレポートを作成するか、データを分割するディメンションの数を減らしてみてください。ユニークリーチ レポートと制限事項について
プログラマティック保証型取引レベルでは追加リーチを確認できるのに、そのプログラマティック保証型取引が属するキャンペーン レベルでは確認できないのはなぜですか?このようなことはありえますか?
はい、これは正常な動作です。このような現象が発生するのは、プログラマティック保証型取引のリーチの伸びとキャンペーン レベルのリーチの伸びが異なる基準で計算されているためです。
- プログラマティック保証型取引のリーチの伸びは、取引がターゲットに設定されているデフォルトの広告申込情報のリーチの伸びと、取引にフリークエンシー キャップが設定されていなかった場合のリーチを比較して算出されます。
- キャンペーン レベルのリーチの伸びは、キャンペーンのすべての広告申込情報のリーチの伸びと、各広告申込情報が独自のフリークエンシー キャップ設定のもと個別のキャンペーンとして配信されていた場合のリーチを比較して算出されます。
比較の基準が異なるため、プログラマティック保証型取引レベルではリーチの伸びのインスタンスを確認できても、キャンペーン レベルでは確認できない場合があります(その逆も同様です)。
見送られた入札リクエストの数が少ないのはなぜですか?
入札リクエストの数が少ない理由はいくつか考えられます。
- 対象ユーザーの数が多すぎるか少なすぎます。対象ユーザーの数が多い場合は、入札リクエストを見送るのに十分なリピート ユーザーがいないことがあります。一方、対象ユーザーの数が少ない場合は、新規ユーザーが十分にいないため、取引を予定どおり配信できるよう引き続きインプレッションの購入が行われます。
- 取引が予定どおり配信されていません。プログラマティック保証型取引は保証型の取引のため、ディスプレイ&ビデオ 360 では、取引条件で設定された費用の消化が優先されます。その後、利用可能なパブリッシャー広告枠に基づいてフリークエンシー キャップが最適化されます。プログラマティック保証型取引の配信が予定より遅れている場合、配信ペースが改善するまで入札リクエストは見送られません。
見送られた入札リクエストの数が多いのはなぜですか?
入札リクエストの数が多い理由はいくつか考えられます。
- 入札リクエストが同じユーザーに繰り返し配信されています。これは、オーディオ広告枠と CTV ストリーミング広告枠でよく発生します。
- 入札リクエストに ID や IFA が含まれていないため、Google で同じユーザーにリーチしたかどうかを識別できません。こうした現象がよく発生するオーディオ広告枠や CTV 広告枠では、リクエストを見送ることで慎重に対処しています。