予算を設定してペースを管理する

ディスプレイ&ビデオ 360 で予算の消化ペースを設定する

予算は、広告掲載オーダーの [広告掲載オーダーの設定] と広告申込情報の [設定] の両方で指定でき、支出する「収益」額、または購入するインプレッション数を設定します。なお、広告掲載オーダーとそれに含まれる広告申込情報では、同じタイプの予算を使用する必要があります。(たとえば広告掲載オーダーの予算を金額で設定した場合、そのオーダーに含まれる広告申込情報の予算をインプレッション基準で設定することはできません)。

ペースについて

ペースとは、予算を消化する速度のことです。 ディスプレイ&ビデオ 360 では、いくつかのペース設定から選択して、さまざまな期間(1 日、予算セグメント、掲載期間など)にわたり広告申込情報や広告掲載オーダーで予算を消化するペースを調整できます。

目的に応じたペース設定を選ぶ

予算を早く消化するには「できるだけ早く」ペース

1 日に割り当てられた予算を早く使い切ることを優先し、予算を後に残しておかなくてもいい場合は、「1 日 - できるだけ早く」のペースが最適です。また、ターゲットとする広告枠を少数に絞り込んでいる広告申込情報でも、予算を予定より早く使い切ってしまうおそれが少ないため、このペースが効果的です。

予算を均等に使うには「均等」ペース

毎日一定の金額を使用することを優先し、日々の在庫状況も一定している場合は、「均等」のペースが最適です。ただし、キャンペーンの後半に向けて在庫が減ったり競合が増えたりすると、予算を完全に消化できない可能性があります。

予算が余るのを防ぐには「前倒し」ペース

期間全体をかけてすべての予算を使い切ることを優先し、予算の使い残しがないようにする場合は、「前倒し」のペースが最適です。このペースでは、「均等」よりもやや早めに、日割り計算した支出目標の 120% を使うように配信が行われます。掲載期間の終了までにすべての予算を消化するようにして、リアルタイムで調整が行われます。

各種設定を組み合わせたときの効果

広告掲載オーダーと広告申込情報では、どちらにおいても、各種のペース設定を選んで組み合わせることができます。それぞれを組み合わせたときの効果は次のとおりです。

ペース設定 1 日の目標 1 時間あたりのペース

1 日 - できるだけ早く

広告主が指定した 1 日の予算額

できるだけ早く(10×「均等」ペース)

1 日 - 均等

広告主が指定した 1 日の予算額

均等(広告枠の状況に応じて変化)

掲載期間 - できるだけ早く
(広告申込情報)

残りの掲載期間全体の予算

できるだけ早く(10×「均等」ペース)

掲載期間 - できるだけ早く
+ 「無制限」の予算
(広告申込情報)

予算とペース設定は広告掲載オーダーの設定から取得

できるだけ早く(10×「均等」ペース)

掲載期間 - 均等
(広告掲載オーダー)

残りの掲載期間の予算 ÷ 残り日数

均等(広告枠の状況に応じて変化)

掲載期間 - 均等
(広告申込情報)

(残りの掲載期間の予算 ÷ 残り時間) × 1 日あたりの配信時間

均等(広告枠の状況に応じて変化)

掲載期間 - 前倒し

1.2×「掲載期間 - 均等」の 1 日の目標

均等(広告枠の状況に応じて変化)

「1 日の目標」とは、掲載期間中の 1 日に割り当てられる予算のことです。「1 時間あたりのペース」とは、広告申込情報が有効になっているときの 1 時間あたりの支出配分のことです。

考慮事項

  • 広告申込情報の「均等」ペースへの予算の影響: 広告掲載オーダーで「均等」ペースを使用するよう設定することはできますが、広告申込情報の実際のペースは予算の影響を受けます。たとえば、広告掲載オーダーで他の広告申込情報と同じ予算を共有している広告申込情報は、均等のペースで配信されない場合があります。
  • 広告申込情報で「できるだけ早く」ペースを使用するには: 広告申込情報で「1 日 - できるだけ早く」または「掲載期間 - できるだけ早く」ペースを使用するには、その広告申込情報を含んでいる広告掲載オーダーで「1 日 - できるだけ早く」を使用する必要があります。
  • 「均等」ペースの広告申込情報の初日の急速な予算消化: 「均等」ペースの広告申込情報が有効になった初日に、ディスプレイ&ビデオ 360 では広告申込情報の掲載期間全体を通じた均等な支出配分の方法が学習される一方で、1 日の予算が一気に消化されることがあります。
  • キャンペーン開始時の急速な予算消化 / 配信ペース超過: 一般に、予算が少ないほど、また予算を使える広告枠が多いほど、配信ペース超過や急速な予算超過が生じる可能性は高くなります。これは、予算システムに支出額が反映される前に入札が発生する場合があるためです。
  • 予算超過: 広告申込情報の入札単価がかなり高い場合や、ターゲットが非常に広範囲に及ぶ場合は、支出額が予算を超えてしまうことがあります。この状況では、1 つの広告申込情報で複数のインプレッションが同時に獲得されたり、予算システムに支出額が反映される前に入札が発生することが考えられます。
  • 広告掲載オーダーの予算による上限: 広告掲載オーダーレベルのフリークエンシー キャップと同様に、広告掲載オーダーの予算によっても、その広告掲載オーダーに含まれる個々の広告申込情報の合計支出額には上限が課されます。

    たとえば、ある広告掲載オーダーに 3 つの広告申込情報が指定されていて、広告掲載オーダーの予算が 500 米ドル、各広告申込情報の予算が 200 米ドルだとします。

    この場合、広告掲載オーダーに含まれるすべての広告申込情報の合計支出は、個々の広告申込情報に設定されている予算に関係なく、広告掲載オーダーの予算である 500 米ドルまでとなります。

    IO budget vs combined line item budget

  • 広告掲載オーダーの予算の配分: 広告掲載オーダーの 1 日の予算が、その広告掲載オーダー内の広告申込情報の 1 日の予算の合計よりも少ない場合、ディスプレイ&ビデオ 360 では広告申込情報の 1 日の目標に応じた比率で(各広告申込情報の目標を相対比で表した値を基に)広告掲載オーダーの予算が配分されます。

    たとえば、広告掲載オーダーの 1 日の予算が 15 米ドルで、この広告掲載オーダーに含まれる 3 つの広告申込情報の 1 日の予算がすべて同額の場合、それぞれの広告申込情報には 1 日 5 米ドルずつの予算が割り当てられます。

    例 1
      1 日の予算 ウェイト 実際の 1 日の予算
    広告掲載オーダー 15 米ドル なし 15 米ドル
    広告申込情報 1 10 米ドル 0.33 5 米ドル
    広告申込情報 2 10 米ドル 0.33 5 米ドル
    広告申込情報 3 10 米ドル 0.33 5 米ドル

    2 つ目の例として、広告掲載オーダーの 1 日の予算が 20 米ドルで、この広告掲載オーダーに含まれる 3 つの広告申込情報の 1 日の予算がすべて異なる額の場合、それぞれの広告申込情報には比率に応じた予算が割り当てられます。

    例 2
      1 日の予算 ウェイト 実際の 1 日の予算
    広告掲載オーダー 20 米ドル なし 20 米ドル
    広告申込情報 1 5 米ドル 0.17 3.40 米ドル
    広告申込情報 2 10 米ドル 0.33 6.60 米ドル
    広告申込情報 3 15 米ドル 0.5 10 米ドル
  • 広告申込情報の予算を無制限にする: 目標支出額を設定する代わりに、広告申込情報の予算を「無制限」とすることもできます。予算が「無制限」となっている広告申込情報では、1 日または掲載期間に対して設定された広告掲載オーダーの予算がなくなるまで、予算をいくらでも使用できます。
  • 実際の支出額でのお支払い: 支出額が設定予算の上限を超えたとしても、お客様にはキャンペーンでの実際の支出額をお支払いいただく必要があります。キャンペーンでは、トラフィックの多い日に予算がより多く消化される場合があり、キャンペーンの実際の支出額が 1 日の予算の上限を超えることもあります。インプレッション数は、季節や祝祭日、その他のターゲティング条件など、さまざまな理由で変動します。入札リクエストが多数発生した場合、実際の支出額が記録され予算の上限に基づく調整が行われるまでに時間がかかった結果、調整期間中に予算の上限を超えてしまう可能性があります。
  • 予算セグメント: 広告申込情報または広告掲載オーダーで予算セグメントを使用する場合、ペース設定では各セグメントの予算の消化ペースを調整することになります。

よくある質問

1 日の支出目標はどのように計算されますか?

ディスプレイ&ビデオ 360 で広告申込情報または広告掲載オーダーの 1 日の支出目標を計算するときには、まず残り予算の合計を掲載期間の残り日数(スケジュールに基づく予算を使用している場合は予算セグメントの残り日数)で割ります。そして、前述のとおり 1 日の平均支出目標の 120% を使うように毎日配信が行われます。計算式は次のとおりです。

(残り予算 ÷ 残り日数) = 1 日の支出目標

たとえば、掲載期間が 10 日間で予算が 10,000 米ドルの場合、1 日目に 1,000 米ドルを使うように配信が試みられます。

(残り予算 10,000 米ドル ÷ 残り 10 日間) = 1 日の支出目標 1,000 米ドル

1 日目に 1,000 米ドルを消化できた場合、残り予算は 9,000 米ドルとなります。2 日目は、次の計算式により 1,000 米ドルを消化するように配信が試みられます。

(残り予算 9,000 米ドル ÷ 残り 9 日間) = 1 日の支出目標 1,000 米ドル

1 日目の予算をまったく消化できなかった場合は、次の計算式により、2 日目の 1 日の支出目標は 1,111 米ドルとなります。

(残り予算 10,000 米ドル ÷ 残り 9 日間) = 1 日の支出目標 1,111 米ドル

: 広告掲載オーダーの残り日数は、広告掲載オーダーまたは広告申込情報レベルで最も制限された掲載期間が基準となります。

たとえば、予算が 1,000 米ドルで掲載期間が 30 日間の広告掲載オーダーに、掲載期間が 3 日間の広告申込情報が含まれているとします。この場合、広告掲載オーダーの掲載期間は 30 日間ですが、予算全体が確実に消化されるように、1 日の予算は 残り予算 1,000 米ドル ÷ 残り 3 日間として計算されます。この計算は毎日行われます。

1 日の支出目標に達しなかった場合はどうなりますか?

ディスプレイ&ビデオ 360 は、残り予算残り日数で割ることで 1 日の支出目標を計算します。そのため、1 日の支出目標を再計算するときには、過去に 1 日の支出目標を消化できたかどうかが考慮されます。

つまり、1 日の支出目標は、毎日の広告枠の供給量の変動に基づいて調整されることになります。

均等ペースはデイパーティングによる影響を受けますか?

はい。「均等」ペースの広告申込情報が、広告申込情報あるいは広告掲載オーダーレベルで曜日と時間によるターゲティングの影響を受ける場合は、こうしたデイパーティングを考慮したペースで予算が消化されます。

「できるだけ早く」ペースを指定した広告申込情報の 1 日の支出目標はどうなりますか?

「できるだけ早く」ペースを指定した広告申込情報には、1 日の支出目標は設けられませんが、広告掲載オーダー全体の 1 日の支出目標による上限が課せられます。

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