自動入札戦略では、次のような可能性に基づいて広告申込情報の入札単価が最適化されます。
- インプレッションが選択した結果(クリック、コンバージョン、視聴など)につながる可能性。
- インプレッションが(市場価格と比べて)最適な価格で獲得できる可能性。
自動入札戦略で予測に使用される変数には、広告枠シグナル、オーディエンス リスト、クリエイティブの効果、広告申込情報の戦略などがあります。
自動入札機能を使用する
- 新しい広告申込情報では、適切な自動入札戦略がデフォルトで使用されます。
- 自動入札を有効または無効にするには、[広告申込情報] > [詳細] に移動します。
- ディスプレイ&ビデオ 360 に過去のデータがまだ蓄積されていない状態でコンバージョンを基準に最適化するには、拡張版自動化プールを有効にします。
さまざまな自動入札戦略
成果を最大限に高める
- [予算を使い切ることを優先しながら KPI を最大化する] を使用すると、選択した KPI の成果の最大化に向けて最適化できます。この場合、予算を使い切るには掲載期間を 2 週間継続する必要があります。予算を使い切るか、[平均 CPM を超えることはできません。平均 CPM:] の設定で広告申込情報の入札単価が制限されない限り、広告申込情報の入札単価は引き上げられます。
- [目標 KPI を優先しながら、クリック数を最大化する / コンバージョン数を最大化する] を使用すると、特定のパフォーマンス目標に向けて最適化できます。この場合、広告申込情報の予算を使い切ることよりも、パフォーマンス目標を達成することが優先されます。広告申込情報の目標が高すぎる場合は、広告申込情報の予算を使い切れない場合があります。
- [インストール数を最大化する](アプリ インストール広告申込情報のみ)を使用すると、予算や目標インストール単価を基準としてアプリ インストールのパフォーマンスを最適化できます。平均 CPM の上限を設定することもできます。
(省略可)平均 CPM の上限を設定する
考慮事項
- インプレッションに基づく予算では推奨されません。通貨に基づいていないため、予算超過につながる可能性があります。
- どの時点においても CPM の上限を超えないようにする場合は推奨されません。設定した時点から、広告申込情報の平均 CPM の上限を超えないように調整されますが、設定後のある時点において、平均 CPM がこの上限を超える場合があります。
- 平均 CPM の上限は、変更された時点から計算されます。
(省略可)公開オークションの広告枠より取引を優先する
公開オークションより取引を優先すると、費用のパフォーマンスより、ターゲット設定した次の取引を優先できます。
- プライベート オークション取引: 入札単価を引き上げて、最小価格を満たす入札数を増やし、費用を調整します。
- 優先取引: 入札単価を引き上げて、固定価格に達する入札数を増やし、費用を調整します。
算出された入札単価が取引の最小価格や固定価格を下回る場合は通常、入札戦略で除外されますが、この機能では、ターゲット設定した取引をより多く落札できるようにします。また、入札単価は、品質の低い広告枠に入札する可能性を最小限に抑えられるよう調整されます。つまり、ディスプレイ&ビデオ 360 では、入札戦略に基づいて、入札単価が他のインプレッションより価値の高いインプレッションの最小価格に引き上げられます。価値の高いインプレッションは、公開オークションの広告枠よりも優先されます。そのため、取引で利用可能なすべてのインプレッションを必ずしも購入できるとは限りません。
入札戦略では、キャンペーンの予算を有効に活用するため、インプレッションあたりの入札単価を計算してパフォーマンスを最大化します。つまり、ディスプレイ&ビデオ 360 では、算出された入札単価を超える取引には入札しません。
例:
固定価格が 4 ドルの優先取引をターゲットに設定していて、入札戦略で算出された入札単価が 3 ドルの場合、3 ドルを超えるこの取引には入札しません。
[公開オークションの広告枠より取引を優先する] を選択すると、取引の固定価格である 4 ドルまで入札できます。
ブランドの認知度を最大化する
[予算を使い切ることを優先しながら、ブランドの認知度を最大化する] 戦略では、予算を使い切るまで、広告申込情報の入札単価が引き上げられます。
最大化する対象:
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[視認可能、聞き取り可能な状態で完了済みのインプレッション](動画のみ): 再生完了時に動画が視認可能かつ音声が聞き取り可能なインプレッションを優先します。
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[10 秒以上視認可能なインプレッション](動画のみ): 動画が 10 秒以上視認可能なインプレッションを優先します。
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[視認可能なインプレッション](ディスプレイと動画): ディスプレイ広告または動画広告がアクティブ ビューで視認可能とみなされるインプレッションを優先します。
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[目標とする視認範囲のインプレッション単価を優先する] を使用すると、インプレッションが視認範囲に入る可能性に基づいて入札単価を最適化できます(アクティブ ビューを利用)。
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さらに詳しいトラブルシューティング
- 自動入札のパフォーマンス概要の精度を高めるには、広告掲載オーダーの最適化目標が、自動入札の広告申込情報で選択されている入札戦略に沿っていることを確認してください。
- [ターゲットに設定されている取引で広告主の最小価格を適用する] を使用している場合は、アルゴリズムにより取引の最小価格を考慮して入札単価が引き上げられます。これにより、取引の広告枠が過大評価される可能性があります。
- [予算を使い切ることを優先する] 戦略(推奨)を使用している場合は、アルゴリズムにより落札率を高めるために入札単価が引き上げられる可能性があります(特に市場価格が高い場合)。その場合は、[目標 KPI を優先する] 戦略を検討し、掲載結果の目標値を設定してください。なお、そうした場合はペースが制限される可能性があります。
- 平均 CPM が市場価格を下回っている場合(グラフ 2):
- [平均 CPM を超えることはできません] の設定を適用している場合、落札率を高めるには平均 CPM の調整が必要となることがあります。
- [目標 KPI を優先する] 戦略を使用している場合、目標値が市場価格と比べて低すぎる可能性があります。
- [予算を使い切ることを優先する] 戦略の使用を検討してください。ビッダーによりペースと掲載結果のバランスを考慮して目標が自動的に調整されます。
入札やオークションと無関係の場合は、提案を確認する、取引と広告申込情報に関する問題を解決する、クリエイティブの承認を受ける、獲得できる広告枠レポートを確認する、ターゲティングを調整する、パブリッシャーと協力するなどして、問題を解決してください。
制限事項
- 入札アルゴリズムで学習、調整して、成果を判断できるようになるまでには、最大 4 週間かかります。
- アクティブ ビューに基づく自動入札と視認性ターゲティングを同時に使用すると、予算の消化や掲載結果目標の達成が難しくなることがあります。
- KPI の特定の目標値を設定すると、予算が余ることがあります(設定が高すぎる場合)。ほとんどの場合は、[予算を使い切ることを優先しながら KPI を最大化する] を使用することをおすすめします。
- 公開オークションより取引を優先してパフォーマンスを最大化する方法は、パッケージを使用している場合は使用できません。
- 自動入札のアルゴリズムの学習期間中に広告申込情報レベルで CPM / CPC の増減やターゲティングの拡張に関する大幅な変更を適用すると、費用が急増する可能性があります。
- ディスプレイ&ビデオ 360 で UI 関連の変更を行った場合、変更が反映されるまでに最長で 24 時間ほどかかることがあります。データラグが発生し、支出を妨げる可能性があります。これは、新しい予算が適用されて自動入札戦略が再学習されたことによると考えられます。これは、自動入札で予算の変更を行う際の正常な動作です。予約済みの掲載期間の途中で新しい予算を適用する際は、遅延が発生することを想定しておく必要があります。
- 目標インプレッション単価は目安として扱われ、設定した元の入札単価を上回る場合があります。広告申込情報の広告シーケンスがある場合は、その広告シーケンスの費用と完了が優先され、元の入札単価を上回る可能性があります。そのため、平均して設定した tCPM に近づけるようにするのが理想的です。ご指定の目標インプレッション単価で、できるだけ多くのユニークリーチを獲得できるように入札単価が最適化されます。インプレッションによっては、実際の単価が目標額を上回ったり下回ったりする場合があります。