管理者は、認証情報ベースの手動登録を使用する代わりに、ChromeOS Flex デバイスを自動的に登録して、デプロイに要する時間を短縮できます。
Google 管理コンソールで、USB インストーラと Pre-boot Execution Environment(PXE)という 2 つの自動デプロイ方法のいずれかを選択できます。パッケージ化ツールを使用して、ChromeOS Flex インストール イメージに登録トークンを埋め込むと、デバイスが初期設定時に組織または特定の組織部門(OU)に自動的に登録されます。
必要なもの
- 管理者アカウントが必要です。詳細については、管理者ロールについてをご覧ください。
- USB インストーラと PXE 一括デプロイのいずれかを選択します。
- USB インストーラを選択する場合は、8 GB 以上の USB ドライブと Chrome ブラウザを利用できることを確認してください。
- USB インストーラと PXE ブートのどちらを選択した場合でも、Debian ベースの(Debian / Ubuntu)Linux 環境と 35 GB 以上のストレージを利用できることを確認してください。この条件を満たすのは Windows Subsystem for Linux(WSL)、Linux on ChromeOS(Crostini)、Debian ベースの Linux 物理マシンなどです。
- ChromeOS Flex のデプロイ用のツールが含まれている
cros-flex-tools
Linux パッケージ。コマンドライン インターフェース(CLI)については以下の説明を参考にしてください。
ChromeOS Flex イメージのダウンロード
download_flex_image
package_flex_image [-h] --image_path IMAGE_PATH --enrollment_token ENROLLMENT_TOKEN [--automate_setup] (--output OUTPUT | --in_place)
ChromeOS Flex イメージをダウンロードします。
フラグ--image_type {usb,mass-deploy}
(必須)意図するインストール方法に応じた、ダウンロードする ChromeOS Flex イメージのタイプ。USB インストールの場合は、usb
を選択します。PXE ベースの一括デプロイの場合は、mass-deploy
を選択します。
--automate_setup
ChromeOS Flex をインストールした後のデバイス設定手順(Out-of-Box Experience [OOBE] など)を自動化します。その場合も、ネットワーク接続の設定(Wi-Fi ネットワークの選択など)にはユーザー インタラクションが必要です。
--output OUTPUT
イメージのダウンロード先のファイルパス。指定しない場合、--image_type
に基づいてデフォルト名(例: flex-image-mass-deploy.bin)が選択され、イメージ ファイルが現在の作業ディレクトリにダウンロードされます。
-h、--help
ヘルプ メッセージを表示して終了します。
登録トークンとイメージのパッケージ化
package_flex_image
package_flex_image [-h] --image_path IMAGE_PATH --enrollment_token ENROLLMENT_TOKEN [--automate_setup] (--output OUTPUT | --in_place)
自動登録のために、登録トークンと ChromeOS Flex イメージ ファイルをパッケージ化します。このパッケージ化されたイメージがインストールされたデバイスは、認証にユーザー認証情報を使用せずに管理に登録されます。
フラグ--image_path IMAGE_PATH
(必須)パッケージ化する ChromeOS Flex イメージ ファイルのファイルパス。
--enrollment_token ENROLLMENT_TOKEN
(必須)小文字の UUID 形式で生成された自動登録トークン(例: 12345678-90ab-cdef-1234-567890abcdef
)。管理コンソール。
--automate_setup
ChromeOS Flex をインストールした後のデバイス設定手順(Out-of-Box Experience [OOBE] など)を自動化します。その場合も、ネットワーク接続の設定(Wi-Fi ネットワークの選択など)にはユーザー インタラクションが必要です。
--output OUTPUT
パッケージ化されたイメージの出力ファイルパス。--output
と --in_place
のいずれかを指定する必要があります。
--in_place
パッケージ化された個別のイメージ ファイルを出力せず、入力イメージをインプレースで変更します。--output
と --in_place
のいずれかを指定する必要があります。
-h、--help
ヘルプ メッセージを表示して終了します。
自動登録(USB インストーラと PXE ブート)
-
管理者アカウントで Google 管理コンソール にログインします。
管理者アカウントを使用していない場合は、管理コンソールにアクセスできません。
-
メニュー アイコン
[デバイス] > [Chrome] > [登録トークン] に移動します。
この操作には Chrome の管理者権限が必要です。
- 上部の [登録] をクリックします。
- [ChromeOS 以外のデバイス(ChromeOS Flex を使用)] を選択して、[次へ] をクリックします。
- 自動的に登録するデバイスで ChromeOS Flex をインストールする場合のデプロイ方法を選択します。
- USB インストーラによるデプロイの場合は、[自動登録(USB インストーラ)] を選択します。
- PXE ブートによるデプロイの場合は、[自動登録(PXE ブート)] を選択します。
- [開始] を選択し、画面の指示に沿って操作します。
- [完了] をクリックします。
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