企業または学校の ChromeOS デバイスの管理者を対象としています。
管理者は Google 管理コンソールを使用して、管理対象の Wi-Fi ネットワーク上にキャプティブ ポータルの検出を設定できます。
公衆 Wi-Fi ネットワーク(空港やホテルなど)ではキャプティブ ポータルが多く使用されています。これにより、ユーザーがそれらの施設のネットワークを使用してインターネットにアクセスできるようにする前に、利用規約への同意や料金の支払いを行ってもらうことができます。キャプティブ ポータルのログインページで、ユーザーは(メールアドレスを入力する、利用規約に同意するなどの方法で)ログインするよう求められます。
多くの場合、管理対象のネットワークはファイアウォールやプロキシを使用して設定されますが、これらは自動的なキャプティブ ポータル検出とのやり取りが十分でないため、ネットワークがオフラインであると誤ってラベル付けされたり、ファイアウォールのアラートが表示されたりする場合があります。そのため、管理対象ネットワークのキャプティブ ポータルの検出はデフォルトでオフになっています。組織でキャプティブ ポータルのログインが必要なネットワークを設定する場合(ゲスト ネットワークや推奨のホテルチェーンなど)は、そのネットワークに対してキャプティブ ポータルの検出をオンにする必要があります。
ユーザーに対するキャプティブ ポータルの表示
インターネット接続にキャプティブ ポータルを使用する Wi-Fi ネットワークにユーザーが ChromeOS デバイスを接続する場合、キャプティブ ポータル検出の設定がオンかオフかによって表示される内容が異なります。
- キャプティブ ポータルの検出がオンの場合 - デバイスが Wi-Fi ネットワークに接続されると、ネットワークへのログインが必要であることを知らせる通知が表示されます。ログインページがブラウザ ウィンドウに自動的に表示されます。ユーザーがログインすると、インターネットに接続されます。
- キャプティブ ポータルの検出がオフの場合 - 管理対象ネットワークのデフォルト設定です。キャプティブ ポータルでのログインが必要なネットワークでキャプティブ ポータルの検出がオフになっている場合、インターネットにアクセスするには Wi-Fi ネットワークの接続だけでなくキャプティブ ポータルへのログインが必要であることをユーザーが把握していない可能性があります。ユーザーは手動でブラウザ ウィンドウを開いて、キャプティブ ポータルのログインページにアクセスする必要があります。ユーザーがログインすると、インターネットに接続されます。
キャプティブ ポータルの検出をオンにする
管理コンソールを使用して更新された既存の Wi-Fi プロファイルは、自動的にデバイスに適用されます。
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管理者アカウントで Google 管理コンソール にログインします。
管理者アカウントを使用していない場合は、管理コンソールにアクセスできません。
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[デバイス] > [ネットワーク] にアクセスします。
共有デバイス設定の管理者権限が必要です。
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(省略可)設定を部門やチームに適用するには、横で組織部門を選択します。手順を見る
- 変更する Wi-Fi ネットワークを見つけてクリックします。
- [キャプティブ ポータルの設定] までスクロールします。
- 次のいずれかを行います。
- キャプティブ ポータル検出をオフにする - この設定がデフォルトです。
- キャプティブ ポータル検出をオンにする - HTTPS と HTTP の両方の URL が調査されます。必要に応じて、[HTTP ウェブの調査のみ] チェックボックスをオンにします。
- [保存] をクリックします。
新しい Wi-Fi ネットワークの設定については、管理対象デバイス用のネットワークの設定(Wi-Fi、イーサネット、VPN、モバイル)をご覧ください。
トラブルシューティング
ChromeOS でキャプティブ ポータルの問題を解決する
ユーザーに対して「デバイスがワイヤレス ネットワークに接続できません」または「ネットワークは利用できません」という内容のエラーが表示される場合は、ファイアウォールを使用した追加ホストへのアクセスが必要になることがあります。デバイスがインターネットに接続していることを検出するために、ChromeOS は HTTP ポート 80 を使用してホストにアクセスする必要があります。
ネットワーク上で TLS(SSL)インスペクションを実行する場合は、ファイアウォールでこれらのホストを許可リストに登録することに加え、ホスト名の許可リストを設定する手順を実施する必要があります。