ChromeOS デバイスに OS アップデートが提供される期間は、デバイス プラットフォームが最初にリリースされてから 10 年間です。ほとんどのデバイスは自動的に更新されますが、一部の古いデバイスでは、10 年間のサポートを受ける際に管理者が自動更新期限の延長を有効にしなければならないことがあります。
自動更新期限の延長の対象となるデバイスを特定する
2021 年以降にリリースされたすべての ChromeOS デバイスでは、自動更新期限の延長が自動的に有効になり、Google Play ストアと Android アプリに引き続きアクセスできます。一部の古いデバイスでは、管理者が自動更新期限の延長を有効にする必要があります。このようなデバイスは、自動更新ポリシーの「Google 認定 ChromeOS デバイス」のサポート日の横にアスタリスク(*)が付いています。
自動更新期限の延長の内容
自動更新期限の延長には、ChromeOS デバイスのセキュリティ、パフォーマンス、安定性を確保するための継続的なサポートが含まれます。こうした更新は、ウェブでのデバイスのセキュリティの維持から、デバイスの安定性の改善まで、多岐にわたります。
自動更新期限の延長が自動的に利用されない古いモデルの場合は、管理者が Google 管理コンソールで「自動更新の延長」という名前のポリシーを使用して有効にする必要があります。このポリシーはいつでも有効にすることができ、デバイスが Stable チャンネルの最後のアップデートを受信した後でも有効にすることができます。
ChromeOS のソフトウェア アップデートは、LTS(長期サポート Stable チャンネル)リリースの流れに沿って実施されます。デバイスは最初に ChromeOS 132 から ChromeOS 132 LTC(長期サポート候補チャンネル)にアップデートされ、その後 ChromeOS 132 LTS が利用できるようになると、それにアップデートされます。詳しくは、ChromeOS の長期サポート(LTS)をご覧ください。
有効にした場合
- Android 関連のすべてのデータがデバイスから消去され、復元できなくなります。
- Google Play ストアがデバイスから削除され、管理者は Android アプリをリモートでインストールできなくなります。
有効にしなかった場合
- 該当するデバイスで自動更新は継続されません。
- Android アプリと Google Play ストアは引き続きこれらのデバイスで利用できますが、今後アプリのデベロッパーはこれらのデバイスのマイルストーンをサポートしなくなる可能性があります。
デバイスごとに自動更新の延長の日付を確認する
管理コンソールのデバイス情報ページに、以下の自動更新期限の延長に関するデータ フィールドが追加されました。
名前 | API フィールド名 | 説明 |
---|---|---|
自動更新期限 | autoUpdateThrough | 最終的な自動更新が利用可能になる月と年。これには自動更新期限の延長も含まれます。 |
延長サポートが有効 | extendedSupportEnabled | デバイスが延長サポートにオプトインされているかどうかを示します。 |
延長サポートのオプトイン | extendedSupportEligible |
|
延長サポートの開始日 | extendedSupportStart | 自動更新期限の延長が始まる日を示します。デバイスで延長サポートをオプトインしている場合は、その後も自動更新を継続します。デバイスで延長サポートをオプトインしていない場合は、自動更新は継続されません。 |
自動更新期限の延長に関するデータは以下の方法で確認できます。
- [デバイス]
[Chrome]
[デバイス] に移動します。
- [デバイス] リストにあるデバイスのシリアル番号をクリックします。
自動更新の延長に関するポリシーをオプトインする
自動更新の延長に関するポリシーが管理コンソールで利用できるようになりました。ポリシーを設定する手順は次のとおりです。
-
管理者アカウントで Google 管理コンソール にログインします。
管理者アカウントを使用していない場合は、管理コンソールにアクセスできません。
-
-
すべてのユーザーと登録済みブラウザに設定を適用する場合は、最上位の組織部門を選択したままにします。それ以外の場合は、子組織部門を選択します。
- [デバイスの更新設定] に移動します。
- [自動更新の延長] をクリックします。
- リストから [自動更新の延長期間中の更新を許可する] を選択します。
-
[保存] をクリックします。
デバイスを特定のバージョンに固定する
この設定はおすすめしません。サポート対象となるのは、最新バージョンの ChromeOS のみです。
デバイスが ChromeOS の特定のバージョンに固定されると、組織部門内のすべてのデバイスで、選択した OS バージョン以外への更新が行われなくなります。これにより、デバイスが現在インストールされているバージョン以降に更新されないなど、意図しない動作が発生する可能性があります。
- 固定されたバージョンがデバイスで利用できない場合は、ターゲットの ChromeOS が現在インストールされているバージョンよりも新しいものであっても、それ以降の更新は実行されません。
- 自動更新期限を延長しているデバイスが、非 LTS チャンネルまたは非 LTC チャンネルに固定されている組織部門内にある場合、将来の機能とセキュリティ アップデートの受信が停止されます。
組織部門でターゲットのバージョンに固定することを選択する場合は、以下のいずれかを推奨します。
- ターゲットのバージョンを LTS に固定します。
- 自動更新期限を延長しているデバイスを別の組織部門に移し、機能とセキュリティのアップデートを継続して受信できるようにします。
詳細情報
- 学校で使用される ChromeOS デバイス向けの優れたウェブアプリをお探しの場合は、Google for Education App Hub をご覧ください。
- デバイス固有のサポートの詳細とサポート期間については、自動更新ポリシーをご覧ください。
- 使用しなくなったデバイスについては、販売パートナーにお問い合わせいただくか、責任を持ってリサイクルできる業者をお探しください。edu.google.com と chromeenterprise.google/devices/ で新しい ChromeOS デバイスを探すこともできます。