企業や学校の Chrome ブラウザ(Windows ベース)の管理者を対象としています。
組織でユーザーのデバイス上の Microsoft Internet Explorer(IE)が無効になっている場合は、Internet Explorer の代わりとして Microsoft Edge を使用することができます。管理者が従来のブラウザのサポート(LBS)を設定することで、ユーザーは Microsoft Edge の IE モードを使用して、IE を必要とする従来のウェブサイトを表示できます。
Chrome Enterprise および Education リリースノートに配信登録すると、LBS についてのお知らせメールを受け取ることができます。
要件
- Microsoft Edge バージョン 87 以降
- Chrome ブラウザ バージョン 87 以降
LBS を設定する
ステップ 1: Chrome ブラウザのコンポーネントをダウンロードする
適切な Chrome ブラウザ エンタープライズ バンドル(64 ビットまたは 32 ビット)をダウンロードします。Chrome ブラウザ エンタープライズをダウンロードにアクセスしてください。
LBS MSI バージョン 7.4.0 以降が適切にインストールされていることを確認します。
- Windows 32 ビット - LegacyBrowserSupport_7.4.0_en.msi 以降
- Windows 64 ビット - LegacyBrowserSupport_7.4.0_en_x64.msi 以降
注: すでにバンドルをダウンロードしている場合、LBS の MSI は自動的にアップデートされます。
ステップ 2: Chrome ブラウザのポリシーを設定する
ポリシーの管理方法に基づいて、下のいずれかの手順をクリックしてください。
管理コンソール
任意のデバイスのログイン ユーザー、または Windows、Mac、Linux 上の登録済みブラウザに対して適用できます。詳しくは、設定が適用されるタイミングを理解するをご覧ください。
-
管理者アカウントで Google 管理コンソール にログインします。
管理者アカウントを使用していない場合は、管理コンソールにアクセスできません。
-
メニュー アイコン
[デバイス] > [Chrome] > [設定] に移動します。デフォルトでは、[ユーザーとブラウザの設定] ページが開きます。
この操作にはモバイル デバイス管理の管理者権限が必要です。
Chrome Enterprise Core に登録済みの場合は、メニュー アイコン
[Chrome ブラウザ] > [設定] に移動します。
- [従来のブラウザのサポート] に移動します。
- Microsoft Internet Explorer などの代替ブラウザで一部の URL を開くには、以下の操作を行います。
- [従来のブラウザのサポート] をクリックします。
- [従来のブラウザのサポートを有効にする] を選択します。
-
[保存] をクリックします。 または、組織部門 の [オーバーライド] をクリックします。
継承された値を後で復元するには、[継承](グループの場合は [設定解除])をクリックします。
- [代替ブラウザのパス] をクリックします。
- 「${edge}」と入力します。
-
[保存] をクリックします。 または、組織部門 の [オーバーライド] をクリックします。
継承された値を後で復元するには、[継承](グループの場合は [設定解除])をクリックします。
- (省略可)LBS をカスタマイズします。LBS の設定について詳しくは、ユーザーまたはブラウザに Chrome のポリシーを設定するをご覧ください。
グループ ポリシー
Chrome ブラウザで管理対象のアカウントにログインしている Windows ユーザーを対象としています。
Microsoft Windows のグループ ポリシー管理エディタ([コンピューターの構成] または [ユーザーの構成] フォルダ)で、次の操作を行います。
- [管理用テンプレート]
[Google]
[Google Chrome] に移動します。
- [従来のブラウザのサポート機能を有効にする] をオンにします。
- 代わりに使用するブラウザ(代替ブラウザ)を指定します。
- [設定したウェブサイトに対して起動する代替ブラウザ] をオンにします。
- [オプション] に「
${edge}
」と入力します。
- (省略可)LBS をカスタマイズします。LBS の設定について詳しくは、Chrome Enterprise ポリシーに関するドキュメントをご覧ください。
- (省略可)URL を厳格な基準で照合するには、サイトリスト解析モードを有効にします。ポリシーを 1(Microsoft IE / Edge エンタープライズ モードのサイトリストとの互換性を高める)に設定します。BrowserSwitcherParsingMode ポリシーについて詳しくは、Chrome Enterprise ポリシーに関するドキュメントをご覧ください。
ステップ 3: Microsoft Edge ブラウザのポリシーを設定する
Microsoft Windows のグループ ポリシー管理エディタ([コンピューターの構成] または [ユーザーの構成] フォルダ)で、Edge(IE モード)向け従来のブラウザのサポート拡張機能を使用するようにポリシーを設定します。
- [管理用テンプレート]
[Microsoft Edge] に移動します。
- ユーザーのデバイスに Edge(IE モード)向け従来のブラウザのサポート拡張機能を自動的にインストールするようにします。
- [警告なしにインストールする拡張機能を制御する] をオンにします。
- [オプション] に、Edge(IE モード)向け従来のブラウザのサポート拡張機能の ID を入力します。
acallcpknnnjahhhapgkajgnkfencieh
Microsoft Edge の ExtensionInstallForcelist ポリシーについて詳しくは、Microsoft のドキュメントをご覧ください。この拡張機能は Microsoft Edge アドオンで公開されています。(オプション)ベータ版
代わりにベータ版をテストする場合は、Microsoft Edge 向け従来のブラウザのサポート(ベータ版)拡張機能の ID と更新 URL を入力します。
ebojbgfomggiamdflnhekjfkmdbeblpb;https://clients2.google.com/service/update2/crx
拡張機能のベータ版は Chrome ウェブストアで公開されています。
(オプション)代替版
拡張機能の代替版も利用できます。代替版は、最新の安定版の一つ前のバージョンです。LBS が更新後に機能しなくなった場合、一時的に代替版を使用できます。Microsoft Edge 向け従来のブラウザのサポート拡張機能の ID と更新 URL を入力します。
gpnmalhjhaeefiaejecehgmldefmkgjo;https://clients2.google.com/service/update2/crx
注: Microsoft Edge の設定上の制限により、代替版を自動インストールできるのはドメインに参加しているマシンのみとなります。
拡張機能の代替版は Chrome ウェブストアで公開されています。
- Internet Explorer 統合を有効にします。
- [Internet Explorer 統合を設定する] をオンにします。
- Microsoft Edge の IE モードでサイトを開く場合は、[オプション] で Internet Explorer モードを選択します。
Microsoft Edge の Internet InternetExplorerIntegrationLevel ポリシーの詳細については、Microsoft のドキュメントをご覧ください。
ステップ 4: サイトリストを設定する
Microsoft Edge で読み込まれるすべてのサイトが IE モードを使用するように、LBS と Microsoft Edge で同じサイトリストを使用する必要があります。
オプション 1: IE サイトリスト
Chrome ブラウザ
- 管理コンソール - [ユーザーとブラウザ] 設定ページで [Internet Explorer のサイトリストを使用する] までスクロールし、[ソースまたはルールとして、Internet Explorer の SiteList ポリシーを使用する] を選択します。
- グループ ポリシー - グループ ポリシーを開いて、[管理用テンプレート]
[Google]
[Google Chrome] に移動します。[従来のブラウザのサポートで Internet Explorer の SiteList ポリシーを使用する] を有効にします。
Microsoft Edge
詳しくは、Microsoft のサイトリストに関するドキュメントをご覧ください。
Internet Explorer
[エンタープライズ モード] をオンにして、サイトリストを使用します。詳しくは、Microsoft のドキュメントをご覧ください。
オプション 2: 外部のサイトリスト URL
Chrome ブラウザ
- 管理コンソール - [ユーザーとブラウザの設定] ページで [従来のブラウザのサポートのサイトリスト] までスクロールし、XML ファイルの URL を入力します。http://、https://、または file:// で始まる URL を入力します。
- グループ ポリシー - グループ ポリシーを開いて、[管理用テンプレート]
[Google]
[Google Chrome] に移動します。[代替ブラウザで読み込む URL のリストを含む XML ファイルの URL です] を有効にします。[オプション] に XML ファイルの URL を指定します。
Microsoft Edge
グループ ポリシーを開いて、[管理用テンプレート] [Microsoft Edge] に移動します。[エンタープライズ モード サイト一覧を構成する] を有効にします。[オプション] に XML ファイルの URL を指定します。
Internet Explorer
操作を行う必要はありません。
インストールをテストする
- テスト用のパソコンで、次のポリシーが適切であることを確認します。
- Chrome ブラウザ - Chrome ブラウザを開いて chrome://policy に移動します。
- Microsoft Edge - Microsoft Edge ブラウザを開いて edge://policy に移動します。
- ポリシーや設定が適切でない場合は、コマンドラインを開いて「
gpupdate /force
」と入力し、グループ ポリシー管理エディタを強制的に更新します。 - (省略可)Chrome で LBS に関する詳細を確認するには、Chrome ブラウザを開いて chrome://browser-switch/internals にアクセスします。
- [URL Checker] ボックスに URL を入力すると、その URL を開くブラウザを確認できます。
- [Sitelist] のリストで、代替ブラウザで開く URL を確認します。
- [Greylist] のリストで、どちらのブラウザでも開ける URL を確認します。
- [XML sitelists] のリストで、設定されている URL を確認します。
- (省略可)Microsoft Edge の IE モードの詳細を表示するには、Microsoft Edge ブラウザを開いて edge://compat に移動します。
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