Chrome Enterprise Core で、同じ ID を使用している複数のマシンの存在が特定されることがあります。Microsoft Windows または Linux の仮想マシンのクローンを作成した環境でクローンの ID を変更しなかった場合に、このような問題が発生します。
登録済みのデバイスの重複が認識されているかどうかは、次の手順で確認できます。
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管理者アカウントで Google 管理コンソール にログインします。
管理者アカウントを使用していない場合は、管理コンソールにアクセスできません。
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メニュー アイコン
[デバイス] > [Chrome] > [管理対象ブラウザ] に移動します。
この操作にはモバイル デバイス管理の管理者権限が必要です。
Chrome Enterprise Core に登録済みの場合は、メニュー アイコン
[Chrome ブラウザ] > [管理対象ブラウザ] に移動します。
- (省略可)左側で組織部門を選択します。デフォルトでは、すべてのブラウザが表示されます。
- マシン名の横に重複するデバイス ID のアラート アイコンが付いている管理対象ブラウザを探します。
解決策
同じソースからイメージ作成された仮想マシンを登録するときは、Chrome Enterprise Core が各デバイスを個別のマシンとして識別できるよう、別々の ID を設定してください。Windows では、/generalize
オプションを指定して Microsoft のシステム準備ツール(Sysprep)を実行すると、マシンに一意の ID が割り当てられます。
デバイス ID の重複を解決するには、同じ ID を使用するマシンを特定し、それらのイメージを再作成します。デバイス ID は次のとおりです。
- Windows: レジストリキー
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Cryptography\MachineGuid
- Linux:
/etc/machine-id
マシンのイメージを再作成した後、各マシンに次の情報が設定されていることを確認してから Chrome ブラウザを開きます。
- マシンに固有のデバイス ID
- Chrome Enterprise Core の登録トークン。詳しくは、クラウド管理型の Chrome ブラウザを登録するをご覧ください。
また、システム イメージにChrome Enterprise Core のデバイス トークンを含めないようにしてください。
- Windows: デバイス トークンは 2 つの場所に同じものが書き込まれます。値を確認するには、
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\WOW6432Node\Google\Enrollment
またはHKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Google\Chrome\Enrollmen
に移動し、dmtoken
をご覧ください。 - Linux:
$user_data_dir/policy/Enrollment
に移動します。デバイス トークンのファイル名は DeviceID です。これは chrome://policy で確認できます。
注: ユーザーデータのディレクトリ(デバイス トークンが含まれているディレクトリ)を確認するには、chrome://version に移動して [プロフィール パス] を探します。
デバイス トークンは、セットアップするデバイスごとに一意である必要があります。システム イメージを使用して Chrome ブラウザをデプロイする場合、イメージにデバイス トークンが含まれていないことを確認します。デバイス トークンが含まれていると、すべてのデバイスがイメージに含まれている値を使用しようとするので、デプロイに失敗します。
すべての ID を一意の状態にしてから約 1 か月が経過すると、重複するデバイス ID アラート アイコンが付いていた管理対象ブラウザからアイコンが消えます。
試験的な回避策
マシンのイメージを再作成できない場合は、デバイス ID を手動で再設定してみてください。
警告: この方法はリスクが高く、デバイス ID を使用する他のソフトウェアやサービスに影響を及ぼす可能性があります。ご自身の責任で操作するようお願いいたします。
同じデバイス ID を使用しているマシンがある場合は、影響を受けているすべてのデバイスで次の手順を行い、問題を解決します。
- ID を新しい値に変更します。たとえば、Windows の場合は、
/generalize
オプションを指定して Microsoft のシステム準備ツール(Sysprep)を実行します。 - デバイス トークンを削除します。これにより、Chrome ブラウザが自動的に再登録されます。
- Windows: デバイス トークンは 2 つの場所に同じものが書き込まれます。値を確認するには、
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\WOW6432Node\Google\Enrollment
またはHKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Google\Chrome\Enrollmen
に移動し、dmtoken
をご覧ください。 - Linux:
$user_data_dir/policy
に移動します。デバイス トークンのファイル名は DeviceID です。これは chrome://policy で確認できます。
注: ユーザーデータのディレクトリ(デバイス トークンが含まれているディレクトリ)を確認するには、chrome://version に移動して [プロフィール パス] を探します。
- Windows: デバイス トークンは 2 つの場所に同じものが書き込まれます。値を確認するには、
- デバイスで Chrome ブラウザを再起動すると、Chrome ブラウザが自動的に再登録されます。
すべての ID を一意の状態にしてから約 1 か月が経過すると、重複するデバイス ID アラート アイコンが付いていた管理対象ブラウザからアイコンが消えます。
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