代理店シートでは、組織に 3 つのレベルのアカウントを設定できます。アカウント階層は、ビジネスのニーズを反映させ、取引とデータアクセスの管理に役立つ構造を提供します。
また、DSP シート ID を各アカウント レベルにマッピングして、取引管理とレポート作成を適切なユーザー向けに統合することもできます。
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アカウント レベルの概要
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レベル 1: 最上位のアカウントです。複数の代理店を含む大規模な持ち株会社を表す場合があります。レベル 1 のアカウントは、レベル 2 と 3 のアカウントを作成できます。たとえば、レベル 1 のアカウントは、代理店用に個別のレベル 2 アカウントを作成し、代理店に属する競合ブランド用にレベル 3 アカウントを追加できます。
- レベル 2: 1 つ以上の広告主またはブランドを管理する代理店用のサブアカウントです。レベル 2 のアカウントはレベル 1 のアカウントにネストされ、レベル 3 のアカウントを作成できます。たとえば、代理店(レベル 2 のアカウント)は、管理する広告主ごとにレベル 3 のアカウントを作成できます。
- レベル 3: 代理店が管理する個別のブランドまたは広告主用に設定されるサブアカウントです。レベル 3 のアカウントは、レベル 2 のアカウントにネストされている必要があります。
アカウント階層を使用して、組織内のさまざまなチームに合わせてアカウント レベルをネストし、異なる DSP シートと統合することにより、レポート、取引、その他の管理ワークフローに適した構造を維持できます。
アカウント レベルの詳細
アカウント レベルによって、レポート、取引、その他のデータにアクセスできるかどうかが決まります。各レベルの詳細については、次の説明をご覧ください。
レベル 1 のアカウント(最上位)
レベル 1 のアカウントは、レベル 2 と 3 のサブアカウントを設定して、それらのアカウントのデータを作成および表示できます。このアカウント レベルの割り当て先の例としては、持ち株会社があります。レベル 1 のアカウントは通常、統合レポートや、すべてのサブアカウントで使用できる取引の作成に使用されます。
レベル 1 のアカウントでできること: | レベル 1 のアカウントでできないこと: |
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レベル 2 のアカウント(サブアカウント)
レベル 2 のアカウントでできること: | レベル 2 のアカウントでできないこと: |
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レベル 3 のアカウント(サブアカウント)
レベル 3 のアカウントでできること: | レベル 3 のアカウントでできないこと: |
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サブアカウントについて
サブアカウントは、レベル 2 と 3 のアカウントになります。これらは、レベル 1 または 2 のアカウントにネストされる個別のアカウントです。サブアカウント内の権限は、チームのニーズに応じてカスタマイズできます。
サブアカウントを作成すると、招待するユーザーに独自の代理店ログインを提供できます。サブアカウントでは、独自のデータとレポートを表示できますが、メイン アカウントや他のサブアカウントのデータは表示できません(サブアカウントがそれらのアカウントにネストされていない場合)。また、独自の取引を作成したり、他で作成された取引を活用したりできます。
サブアカウントは、次のように組織のワークフローの効率化、委任、管理に役立ちます。
- 取引の作成: サブアカウント(レベル 2 のアカウントの場合はそのすべてのサブアカウント)で使用する取引を作成できます。
- アクセス権のカスタマイズ: チームごとに必要なアクセスレベルを付与し、チームで管理する特定の DSP シートを割り当てます。
- 一元管理: メイン アカウントからすべてのサブアカウントのアクティビティを表示、管理できます。
- データの分離: 各チームのデータとレポートを分けて管理できます。
注: 専用の DSP シートを持つチーム(ブランドチームなど)は、レベル 2 または 3 のどちらのアカウントになるかを選択できます。
- このチーム用にレベル 2 のアカウントを作成する場合、チームは統合先のレベル 2 アカウントで締結された取引を活用することはできませんが、マッピングされた DSP シート ID の取引と公開オークションのレポートにはフルアクセスできます。
- このチーム用にレベル 3 のアカウントを作成する場合、チームはレベル 2 の取引にアクセスできますが、レポートを作成できるのはチームで締結した取引に限られます。
他で作成された取引は、サブアカウントと自動的に共有されます。
各アカウント レベルの権限を確認する
権限はアカウントのレベルによって決まります。次の表で、各アカウント レベルに関連付けられている権限をご確認ください。
権限 | レベル 1 | レベル 2 | レベル 3 | |
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サブアカウント | サブアカウントを作成できる | |||
DSP | DSP シート ID を接続できる | |||
DSP シートをサブアカウントに割り当てることができる | - | |||
DSP ごとに複数のシートを使用できる | ||||
取引 | パブリッシャーとの直接取引を作成できる | |||
取引がサブアカウントと共有される | - | |||
親アカウントの取引を使用できる | - | |||
レポート | サブアカウントのレポートを表示できる | - | ||
DSP レポート(取引、プライベート オークション、公開オークションなど)を表示できる |
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作成した取引に関するレポートを表示できる | ||||
データの分離 | アカウントの費用に関するデータのみを表示できる |
各アカウント レベルでアクセスできるデータ
レポートや取引などのデータにアクセスできるかどうかは、アカウント レベルによって異なります。どのユーザーをどのアカウントに割り当てるかを指定できます。レベル内のデータと取引にアクセスするには、ユーザーと DSP シートをそのレベルにマッピングする必要があります。DSP シートは、代理店シートの 1 つのアカウントにマッピングできます。
この設定により、アカウント レベルに関連付けられた取引、レポート、DSP シートへのユーザー アクセスを分けることができます。
- レポート: レポートとデータ(サブレベルのデータを含む)は、費用が関連付けられているアカウント内でのみ共有されます。ユーザーは、マッピングされているレベルまたはそのサブレベルのレポートを作成できます。レベル 1 のアカウントのユーザーは、引き続き統合レポートを使用できます。費用が正しくマッピングされていることを確認するには、インプレッションと費用のレポートを取得して、想定どおりか確認します。
- 取引: パブリッシャーは、階層内の特定のアカウントと共有されているユニバーサル取引 ID を使用して取引を作成できます。取引は、アカウント(およびそのサブアカウント)にマッピングされた DSP シート ID でのみ利用可能です。広告主は、交渉したレートを他の広告主と共有することなく、パブリッシャーと取引を締結できます。たとえば、取引の成果を、指定したアカウント レベルの適切な関係者(取引を締結した購入者など)にのみ開示するよう制限できます。