Google スプレッドシートでスクリーン リーダーを使用する

スプレッドシート内を移動する

スプレッドシートを開くと、最初のセルがフォーカスされます。スプレッドシート内を移動すると、各セルの位置とコンテンツが読み上げられます。たとえば、セル C4 に「東京都」が含まれている場合、「東京都、C4」と読み上げられます。

メニューを検索してすばやく操作を実行する

メニュー、トップレベルのボタン、ツールバーを使用する

ユーザー補助機能メニューでスプレッドシートを閲覧、移動する

編集と書式設定の基本操作

セルの表示形式と内容を読み上げる

セル範囲を選択する

• 複数の隣接するセルを選択するには、Shift キーを押しながら矢印キーで移動します。
• 現在のセルから最後まで選択するには、Shift+Ctrl キーを押しながら、選択する方向の矢印キーを押します。このショートカットを押すと入力された値の最後まで選択されます。その方向にさらに選択範囲を広げるには、矢印キーをもう一度押します。
• 列内のセルを選択するには、Ctrl+Space キーを押します。もう一度押すと、その列が選択されます。
• 行内のセルを選択するには、Shift+Space キーを押します。もう一度押すと行が選択されます。
• 複数の列内のセルを選択するには、Shift+左矢印または右矢印 キーを押してから、Ctrl+Space キーを押します。もう一度押すと、それらの列が選択されます。
• セル範囲を選択するには、[名前ボックス] にフォーカスを移動します。
  • Windows または ChromeOS の場合: Ctrl+J キーを押します。
  • macOS の場合: Command+J キーを押します。
• 範囲（b2:f6 など）を入力し、Enter キーを押します。
  • 次に例を示します。
    • 2 行目を選択するには、2:2 と入力します。
    • 2～4 行目を選択するには、2:4 と入力します。
    • 列 A～F を選択するには、A:F と入力します。

範囲を選択した後、範囲内でフォーカスを移動するには次のショートカットを使用します。

• Enter: 上から下に移動します。
• Shift+Enter: 下から上に移動します。
• Tab: 左から右に移動します。
• Shift+Tab: 右から左に移動します。
  • ヒント: 移動は範囲内で「折り返されます」。

• 範囲の選択を解除せずにセルを編集するには:
  • Windows または macOS の場合: F2 キーを押します。
  • ChromeOS の場合: 検索+2 キーを押します。
• フォーカスを移動して範囲の選択を解除するには、矢印キーを押します。

名前ボックスで名前付き範囲を使用する

名前ボックスを使用して、名前付き範囲を作成、選択、管理できます。名前ボックスの編集フィールドにフォーカスを移動するには:

• Windows または ChromeOS の場合: Ctrl+J キーを押します。
• macOS の場合: Command+J キーを押します。
• 名前付き範囲を作成するには:
  1. 名前を付けるセル範囲を選択します。
  2. 名前ボックスを開きます。
  3. 一意の名前を入力します。
  4. Enter キーを押します。
• 名前付き範囲を選択するには:
  1. 名前ボックスを開きます。
  2. 名前の一部を入力します。
  3. 一致する「名前ボックスのメニュー項目」まで下矢印キーを押します。
  4. Enter キーを押します。これにより、範囲の先頭にフォーカスが移動します。
     • ヒント: 名前付き範囲を使用して戻りたい場所をマークしておくと、簡単に戻ることができます。
• 名前付き範囲を管理するには:
  1. 名前ボックスを開きます。
  2. Tab キーを押して名前ボックスのメニューボタンに移動します。
  3. 上矢印キーを押して [名前付き範囲を管理] に移動します。
  4. 名前付き範囲のサイドバーを開くには、Enter キーを押します。
     • ヒント: 範囲の名前を削除するには、このサイドバーで削除します。その範囲のコンテンツは削除されません。
• 名前付き範囲とシートを確認するには:
  1. 名前ボックスを開きます。
  2. Tab キーを押して名前ボックスのメニューボタンに移動します。
  3. 下矢印を押して、名前とその範囲、シートを 1 つずつ確認します。

ヒント: 範囲に名前が付けられていることを確認するには、セルを選択して名前ボックスを開きます。通常の形式である A1:A20 の代わりに、範囲の名前が表示されます。コンテンツにフォーカスを戻すには、Esc キーを押します。

セルの書式設定を変更する

シートの複製、コピー、名前変更を行う

スプレッドシートの複数のシートで作業する

列やセルを追加、移動する

スプレッドシートの列、行、セルを追加、変更、移動、削除できます。

1 つの行、列、セルを追加する

1. 行、列、セルを挿入する位置の隣にあるセルにフォーカスを移動します。
2. [挿入] メニューを開きます。
3. 次のいずれかを選択します。
   • [セル]、[セルを挿入して既存のセルを右に移動] または [セルを挿入して既存のセルを下に移動] の順に選択します。
   • [行]、[上に 1 行挿入] または [下に 1 行挿入] の順に選択します。
   • [列]、[左に 1 列挿入] または [右に 1 列挿入] の順に選択します。

複数の行、列、セルを追加する

1. 複数の行、列、セルを挿入する位置の隣にあるセルにフォーカスを移動します。
2. Shift キーを長押しします。
3. カーソルを下または右に移動して、挿入する数を選択します。
4. [挿入] メニューを開き、[セル]、[行]、または [列] を選択します。
   • 次に例を示します。
     1. Shift キーを押しながらカーソルを下に 5 回移動して、5 行をハイライト表示します。
     2. [挿入] メニューを開き、[行] を選択します。
     3. [上に 5 行挿入] または [下に 5 行挿入] を選択します。

行の高さや列の幅の変更

1. サイズを変更する行または列を選択します。
2. コンテキスト メニューを開くには、Shift + F10 キーを押します。
3. 行または列のサイズを変更するには、下矢印キーを押します。
4. 次のいずれかを行います。
   1. カスタムの高さまたは幅を入力します（当初のフォーカス）。
   2. Shift+Tab キーを押して [カスタム] ラジオボタンに移動します。
   3. 下矢印キーを押して [データに合わせる] に移動します。
5. Tab キーで [OK] に移動します。

行や列を移動する

1. 移動する行または列を選択します。
2. [編集] メニューを開きます。
3. 行または列を移動したい方向を選択します。[行を上に移動] などを選択できます。

セルの移動

1. 移動するセルを選択します。
2. 選択範囲をクリップボードに切り取ります。
   • Windows または ChromeOS の場合: Ctrl+X キーを押します。
   • macOS の場合: Command+X キーを押します。
3. 新しい位置にフォーカスを移動します。
4. 選択したセルを貼り付けます。
   • Windows または ChromeOS の場合: Ctrl+V キーを押します。
   • macOS の場合: command+V キーを押します。

ヒント: [編集] メニューの [特殊貼り付け] でその他のオプションを選択できます。

行、列、セルの削除

1. 削除する行、列、またはセルを選択します。
2. コンテキスト メニューを開くには、Shift + F10 キーを押します。
3. 表示されたメニューから、[行を削除]、[列を削除]、または [セルを削除] を選択します。

ヒント:

• セルを削除する場合は、他のコンテンツを上に移動するか左に移動するかを選択します。
• 移動せずに内容を消去するには、Delete キーを押します。
• その他のオプションを使用するには、[編集] メニューの [削除] オプションを使用します。

合計値や平均値を使用する

スプレッドシートでは、データの合計値、平均値、個数をすばやく計算できます。

重要: この機能は、一部の形式の数値や通貨では動作しません。

1. 計算するセルを選択します。
2. 合計リストにフォーカスを移動するには:
   • Windows または ChromeOS の場合: Alt+Shift+Q キーを押します。
   • macOS の場合: Option+Shift+Q キーを押します。
3. [合計] から 下矢印 キーを押して、次のいずれかを選択します。
   • 最小
   • 最大
   • カウント
   • 数値の項目数
   • 平均
4. コンテンツにフォーカスを戻すには、Enter キーまたは Esc キーを押します。

ヒント: 合計リストの各要素には値が含まれており、簡単に検索できます。

既存のグラフやフローティング画像にフォーカスを合わせる

1. [ユーザー補助] メニューを開きます。
2. [選択] を選択します。
3. 目的のグラフや画像を選択します。

ヒント: フローティング コンテンツが存在しない場合、[選択] オプションは使用できません。

グラフや画像に代替テキストを追加する

1. 画像を含むセルにフォーカスを合わせるか、既存のグラフやフローティング画像にフォーカスを合わせます。
2. Windows または ChromeOS の場合: Alt+/ キーを押します。
   • macOS の場合: option+/ キーを押します。
3. 「代替テキスト」と入力します。
4. サイドバーを開くには、Enter キーを押します。
5. Tab キーを押して [詳細オプション] に移動します。
6. 展開するには Enter キーを押します。
7. Tab キーを押して [タイトル] に移動し、このグラフを識別する名前を入力します。
   • ヒント: [タイトル] は [ユーザー補助機能] メニューで使用されます。
8. Tab キーを押して [閉じる] ボタンに移動します。
9. 代替テキストを設定し、グラフではなくスプレッドシートにフォーカスを戻すには、Enter キーを押します。

ヒント: [ユーザー補助機能] メニューの [選択] オプションでは、[タイトル] が設定されている場合はそのタイトルが使用されます。

• 設定されていない場合は、説明が使用されます。
• 代替テキストが設定されていない場合は、グラフのタイトルが使用されます。
• すべて空白の場合は、デフォルトのタイトル「グラフ」または「画像」が使用されます。

スマートチップを挿入

Google スプレッドシートにスマートチップを挿入して、次のような情報を含めることができます。

• Gmail または Google Workspace のメールアドレスを使用しているユーザー。
• 他の Google ドキュメント、スプレッドシート、スライドのファイル

次のいずれかの方法を使用します。

1. スマートチップのメニューを開くには、セルに「@」マークを入力します。
2. Shift+F10 キーを押して、[スマートチップ] を選択します。
3. [挿入] メニューを開き、[スマートチップ] を選択します。

スプレッドシート内のスマートチップにフォーカスを当てると、ポップアップで詳細情報を確認できます。

• Windows または ChromeOS の場合: Ctrl+Alt+E キーを押してから P キーを押します。
• macOS の場合: Control+Command+E キーを押してから P キーを押します。
• Tab キーを押してポップアップの各セクションに移動し、Esc キーを押して閉じます。

ヒント: セルのコンテンツをスマートチップに変換したり、スマートチップから元に戻したりするには、次の操作を行います。

1. 変換するには、1 つ以上のセルを選択します。
2. Shift+F10 キーを押します。
3. [スマートチップ] を選択します。
4. [xxx チップに変換] または [スマートチップを削除] を選択します。

チェックボックスを挿入

1. チェックボックスを挿入するセルを選択します。
2. [挿入] メニューを開きます。
3. [チェックボックス] を選択します。
4. チェックボックスを削除するには、消去するセルを選択します。
5. Delete キーを押します。

ヒント: フォーカスされたセルのチェックボックスを切り替えるには、Space キーを押します。

データをフィルタする

重要: フィルタを追加すると、スプレッドシートにアクセスできるすべてのユーザーに同じフィルタが適用されます。スプレッドシートの編集権限を持つユーザーであれば誰でも、フィルタを追加、削除、変更できます。

1. セルの範囲（通常は 1 つ以上の列）を選択します。
2. [データ] メニューを開きます。
3. [フィルタを作成] を選択します。
   • ヒント: 何も選択されていない場合、すべてのデータが選択され、すべての列にフィルタ オプションが表示されます。
4. フィルタ オプションを開くには、選択した範囲の一番上に移動し、次の操作を行います。
   • Windows または ChromeOS の場合: Ctrl+Alt+R キーを押します。
   • macOS の場合: Control+Command+R キーを押します。
   • ヒント: [フィルタ メニューを開く] は、[ユーザー補助機能] メニューでも使用できます。
5. Tab キーを押して次のオプションに移動します。
   • 条件でフィルタ: 条件を選択するか、独自の条件を作成します。
   • 値でフィルタ: このセクションを展開するには、Enter キーを押します。
     • リストから、フィルタに使用する値を選択します。
       • 選択すると、選択した値を含むセルのみが保持され、他のセルと行は非表示になります。
     • 値を一括で選択または選択解除するには、[すべて選択] または [クリア] を選択します。
     • 値のリストを表示するには、フィルタボックスで下矢印キーを押します。
     • 値の選択状態を切り替えるには、Enter キーを押します。
     • 完了したら、Tab キーを押して [OK] まで移動します。
       • ヒント: 選択されていない値を含むセルは非表示になります。
   • 検索: 検索するデータポイントをフィルタボックスに入力します。
   • 色でフィルタ: フィルタの基準となるテキストまたは塗りつぶしの色を選択します。条件付き書式の色ではフィルタできますが、交互の背景色ではフィルタできません。
   • 完了したら、[OK] を押します。

6. フィルタを解除にするには、[データ] メニューを開き、[フィルタを削除] を選択します。

ヒント: フィルタが初めて適用されたときに、スクリーン リーダーが利用可能な行数を読み上げます。

系列またはリストを自動的に作成する

スプレッドシートでは、自動入力機能を使用して、数字や文字、日付の系列を作成できます。

自動入力機能を使用して系列の入力を完了する

1. 1 つの列または行内の隣り合った 2 個以上のセルに、テキスト、数字、日付のいずれかを入力します。
2. 連続するコンテンツを含むセルを選択します。
3. 系列を入力する空のセルまで選択範囲を下にまたは右に広げます。
4. 系列を自動入力するには:
   • Windows または ChromeOS の場合: Ctrl+Alt+Enter キーを押します。
   • macOS の場合: Command+Option+Enter キーを押します。
   • 始めに入力した値が日付や数字の系列の場合、選択したセル範囲にこの系列の続きが自動入力されます。
   • セルが繰り返される場合、選択したセル範囲に値のリストが繰り返し入力されます。
   • セルが繰り返されず、日付や数字の系列でない場合、セルは変更されません。

ヒント: 自動入力を使用する場合、含まれる系列の種類が異なる場合でも、複数の列または行を選択して実行できます。これは各列または行に最初に入力したセルの数が同じである限り機能します。

行や列のグループ化、グループ化解除

行や列をグループ化すると、関連するデータを整理してまとめることができます。

グループ化するには:

1. 前の行または列とグループ化する行または列にフォーカスを移動します。2 つ以上の行または列をグループ化するには、複数の隣接するセルを選択します。
2. [表示] メニューを開きます。
3. [グループ] を選択します。
4. [行をグループ化] または [列をグループ化] を選択します。

折りたたむには:

1. 展開した行または列にフォーカスを移動します。
2. Alt+Shift+上矢印（ChromeOS の場合は Shift+PgUp、Mac の場合は Option+Shift+上矢印）を押します。

グループ化した行または列を展開するには:

1. 折りたたまれた行または列にフォーカスを移動します。
2. Alt+Shift+下矢印（ChromeOS の場合は Shift+PgDn、Mac の場合は Option+Shift+下矢印）を押します。

グループ化を解除するには:

1. 折りたたまれている場合は、グループを展開します。
2. グループ化された行または列内のセルにフォーカスを移動します。
3. 複数の行または列のグループ化を解除する必要がある場合は、複数のセルを選択します。
4. [表示] メニューを開きます。
5. [グループを解除] を選択します。

関連リソース

• スプレッドシートの編集と表示形式の設定
• スプレッドシートで数値の表示形式を設定する
• Google ドキュメントでスクリーン リーダーを使用する
• スクリーン リーダーを利用して Google スライドを使用する
• スクリーン リーダーでフォームを編集する
• スクリーン リーダーで共同編集、コメントする