Microsoft Windows 10 または 11 のデバイスは、カスタム設定を使用して構成できます。この設定は、最上位の組織部門を使用するすべてのデバイス、または子組織部門内の特定のデバイスに適用できます。
カスタム設定を作成すると、親組織部門や他の組織部門との関係を決定するアクションを使用して管理できます。また、組織の構造に応じて、組織部門間でカスタム設定を継承、上書き、無効化することができます。組織構造についてのページもご確認ください。
アクションの適用方法
4 つの各アクションは、それぞれのカスタム設定に対して常に適用できるわけではなく、異なるタイミングで使用できます。以下のリストに、各アクションが使用可能な状況を示します。
継承
- カスタム設定の値が親と異なる場合に使用可能。
- カスタム設定が削除され、親のカスタム設定が(親または継承として)存在する場合に使用可能。
編集
- すべてのカスタム設定で使用可能。カスタム設定が無効になっている場合は、編集アクションにより無効ステータスが解除されます。
無効にする
- 継承および上書きされたカスタム設定で使用可能。
削除
- カスタム設定が上書きされ、無効になっている場合に使用可能。
- カスタム設定に親組織部門がない場合に使用可能(最上位の親組織部門に適用されているか、親組織部門の設定が継承されていない場合)。
アクション マトリックス
次の表に、親または子のカスタム設定を作成した場合に使用可能なアクションを示します。
継承 | 編集 | 無効にする | 削除 | |
---|---|---|---|---|
ルートで適用 | ✘ | ✔ | ✘ | ✔ |
継承 | ✘ | ✔ | ✔ | ✘ |
継承(無効) | ✔ (無効フラグを解除) |
✔ (編集後に無効フラグを解除) |
✘ | ✘ |
上書き | ✔ | ✔ | ✔ | ✘ |
上書き(無効) | ✔ | ✔ (編集後に無効フラグを解除) |
✘ | ✘ |
ローカルで上書き(親なし) | ✘ | ✔ | ✘ | ✔ |
カスタム設定でのアクションの表示
カスタム設定を作成すると、直接の親からすべての設定が継承されます。
これらのアクションは、通常、カスタム設定に次のように表示されます。
- カスタム設定が親と一致する場合、カスタム設定は [編集] または [無効にする] ボタンを使用して変更できますが、親と子が一致するため [継承] ボタンは無効になります。[継承] 列は [継承] というステータスになります。
- カスタム設定が変更され、親と一致しなくなった場合、行の左側に灰色のドットが表示されます。カスタム設定は、[編集]、[無効にする]、または [継承] ボタンを使用して変更できます。[継承] 列は [上書きされました] というステータスになります。
- カスタム設定が変更されてローカルで上書きされ、親と一致しない場合、カスタム設定は [編集] または [削除] ボタンを使用して変更できますが、子には親がないため [継承] ボタンは無効になります。[継承] 列は [上書きされました] というステータスになります。
- BitLocker では、[継承] オプションと [上書き] オプションのみを使用するという点以外、カスタム設定と同様に動作するアクションを使用します。
- 親組織または子組織の BitLocker 設定が変更された場合は、行の右側に灰色のドットが表示されます。変更された Bitlocker の設定は、さらに変更を加えるか、[継承] ボタンを使用して親設定を継承するように設定することができます。
- BitLocker の設定が親組織部門または子組織部門と一致する場合、設定を変更して [上書き] ボタンを使用して保存できます。
Windows セキュリティの設定、アカウント設定、Windows Update の設定にも、親の設定を上書きして継承する同様の設定があります。
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