Google Cloud Directory Sync (GCDS)での制限を使用して、シミュレーションまたは同期ごとに許可される最多削除数を設定できます。この上限に達した場合、GCDS は停止し、変更は同期されません。
この制限を使用すると、Google データを誤って削除しないように設定することができます。ユーザー数の上限を設定した場合、GCDS により検出された Google アカウント内のユーザー数に基づいて割合が計算されます。同期が停止した場合は、ログを参照して制限を超えた箇所を確認できます。
この制限は、ユーザー、組織部門、共有の連絡先、カレンダー リソース、グループに設定に対して設定することができます。
グループの上限を設定する
- 設定マネージャーで [Groups] ページを開きます。
- 上部の [Exclusion Rules] をクリックします。
- 次のいずれかを行います。上限を設定するには:
- グループの削除数 - [Do not synchronize if group deletions exceed] で、割合と数のどちらで指定するかを選択してから値を追加します。
- グループあたりのメンバーの削除数 - [Do not synchronize if member deletions exceed] で、割合と数のどちらで指定するかを選択してから値を追加します。
- (省略可)一定数以上のメンバーが存在するグループにのみ制限を適用するには、[Apply to groups with more than] の横に数値を入力します。
GCDS は、メンバーシップがその数を下回るグループには制限を適用しません。
- 下部にある [除外ルールの追加] をクリックします。
その他のオプションの上限を設定する
- 設定マネージャーで、制限を設定する対象に応じて次のいずれかのページを開きます。
- Org Units
- ユーザー アカウント
- 共有の連絡先
- Calendar Resources
- 上部の [Exclusion Rules] をクリックします。
- [Do not synchronize if deletions exceed] で、割合または特定の数を設定してから値を追加します。
- (省略可、ユーザー アカウントのみ)に制限を設けます。停止時間が超過した場合は同期しないを選択して、割合または特定の数を追加してから値を追加します。
アカウントの停止について詳しくは、GCDS のベスト プラクティスをご覧ください。
- 下部にある [Add Exclusion Rule] をクリックします。
同期またはシミュレーションで上限を超過した場合に情報を見つける
同期またはシミュレーションで上限を超過すると、詳細がシミュレーションに表示されるか、レポートに記録されます。また、次の方法もあります。
- コマンドラインを使用する - ログレベルが INFO(デフォルト)に設定されている場合は、ログでも詳細情報を確認できます。該当するログで [INFO] [google.usersyncapp.Report] を検索してください。
- 設定マネージャーを使用する - 同期の終了時に詳細がレポートに表示されます。該当するログで [INFO] [google.usersyncapp.Report] を検索して詳細を確認することもできます。
- 通知を有効にしている場合 - 同期の終了時に、上限に関する詳細を含むレポートが送信されます(シミュレーションでは利用できません)。
注: 同期またはシミュレーションで上限を超えたかどうかのみを知りたい場合は、ログで [ERROR] [sync.agent.FullSyncAgent] を検索すると簡単に確認できます。
例
次の 2 つの例において、Google アカウントには 1,000 人のユーザーがいて、GCDS での同期中に 208 個のユーザー アカウント削除候補が表示されます。
例 1:
- 削除するユーザー数の上限を、208 個に設定します。
- 同期を実行すると、GCDS は削除候補数(208)と上限を比較します。
- 同期の削除候補数の上限の範囲内であるため、GCDS はすべての削除を実行します。
例 2:
- 削除するユーザー数の上限を、削除総数の 10% に設定します。
- 同期を実行すると、GCDS は削除候補数の割合を計算します(ここでは、208 個は削除総数の 20% にあたります)。
- 削除の割合が 10% の制限を超過するため、GCDS は変更を適用せずに同期を停止します。
関連トピック
Google、Google Workspace、および関連するマークとロゴは、Google LLC の商標です。その他すべての企業名および商品名は、関連各社の商標または登録商標です。