従業員が AI をしばらく利用し、十分なフィードバックと使用状況の指標が収集されたら、ビジネスへの影響と得られた教訓を測定します。測定内容に応じて戦略を磨き、新しい AI 機能とユースケースを継続的に導入します。
目次
ステップ 1: AI の影響に関するアンケートを実施する
AI の使用経験を評価し、フェーズ 1 のベースライン アンケートを完了してからの変化を明らかにするよう、従業員に依頼します。このフィードバックは、次のステップで影響の測定に使用します。
ヒント: Google フォームを使うと簡単にアンケートを作成できます。すぐに結果が表示され、チャートやグラフを使って回答の概要が一目でわかるように要約できます。フォームでアンケートを作成するをご覧ください。
アンケートの質問例はこちらをクリック
ヒント: Gemini にこれらの質問を組織に合わせて調整するように指示します。はじめに、Gemini のプロンプトの書き方に関するヒントをご覧ください。
総合的な価値
- AI はどのように仕事のやり方を変えましたか。
- Gemini in Workspace を同僚にすすめたいと思いますか。その理由は?
- Gemini for Workspace は、日常業務に欠かせないものだと思いますか?その理由は?
ベースラインからの変化
- AI を使用する前に説明した課題を振り返ります。AI はこうした課題に対処するうえでどの程度効果的でしたか。
- このプロダクトはご期待に沿えましたか。ご期待に沿わなかった場合、足りなかったものは何ですか。
今後の改善
- Gemini に追加または改善してほしい最も重要な機能は何ですか。
ステップ 2: 影響と得られた教訓を確認する
従業員からのフィードバックと管理コンソールで追跡した使用状況指標に基づいて、AI の導入がビジネスに与える影響を測定します。フェーズ 1 で設定した目標と照らし合わせて測定します。経営陣と連携して、このデータから分析情報を収集し、それに応じて戦略を磨いてください。
測定対象
以下に指標の例を示します。目標設定に推奨されるビジネス価値別にグループ化されています。
ビジネス価値 | 時間短縮率(%) |
---|---|
仕事効率化 | ブレインストーミング |
タスクの完了 | |
情報の検索 | |
最初の下書きの作成 | |
コンテンツの開発 | |
欠席した会議、見逃したメールやチャットの確認 |
ビジネス価値 | 変化率 |
---|---|
業務の質 | 従業員の習熟度 |
従業員の業務成果に対する自信 | |
サードパーティのツールやベンダーへの依存度 | |
文章、ドキュメント、プレゼンテーションの質 |
従業員の満足度 | 定型業務に費やす時間 |
AI の使用意向 | |
新しいテクノロジーに触れる楽しさ | |
従業員の勤続年数または離職率 |
お客様 / パートナーの満足度 | 新規見込み顧客の獲得 |
お客様 / パートナーからの肯定的なフィードバック | |
収益 |
イノベーション | プロセスまたはワークフローの効率性 |
プロダクトやサービスの開発に費やした時間 | |
チーム間の効果的なコミュニケーション |
ステップ 3: 新機能とユースケースを促進する
従業員が AI に慣れ、Google が新機能をリリースするにつれて、新しいユースケースと目標を継続的に策定します。
- 新機能の確認 - Google Workspace 管理者は、新しいリリースを確認して従業員に通知する必要があります。また、進行中の機能に対応し、セキュリティ管理を行う必要もあります。
新しいリリースを確認する方法を理解する
- 従業員に「ご利用のヒント」メールを送信する - 管理者は通知を有効にして、Google Workspace のアプリと機能の使い方に関する「ご利用のヒント」メールを従業員に送信することもできます。
通知設定を選択する方法を理解する
- トレーニングを更新する - 学習内容と新機能に基づいて、導入チームはユーザーガイドを継続的に更新し、新しいユースケースや高度なユースケースを追加する必要があります。
- サポートを継続する - Google ガイドは、同僚のサポート、フィードバックの提示、ベスト プラクティスの共有を引き続き行う必要があります。