ファイルの移行に関するトラブルシューティング

ファイルの移行を設定してデータを移行する際に発生する一般的な問題の解決方法は次のとおりです。

目次

• 移行を開始できない
• リソースへのアクセス権限が要求されるエラー
• ユーザー アカウントに関する問題
• 移行スコープマップのアップロード中にエラーが発生する
• 一時ファイルのオーナー権限に関する通知メールがユーザーに届く
• 移行は完了したが、失敗した項目がある
• ファイル、フォルダ、権限がない

移行を開始できない

この操作を行うには、特権管理者としてログインする必要があります。

[移行を開始するには、特権管理者権限が必要です。また、前の手順をすべて完了している必要があります。] というエラーが表示された場合は、次の手順で対処します。

• Google Workspace アカウントの特権管理者が移行を設定して開始していることを確認します。

リソースへのアクセス権限が要求されるエラー

[組織内のリソースにアクセスするための権限が必要であり、この権限は管理者のみが付与できます] というエラーが表示された場合は、次の手順で対処します。

• 有効なグローバル管理者アカウントを使用して Microsoft アカウントに接続していることを確認します。

詳しくは、Microsoft アカウントに接続するをご覧ください。

ユーザー アカウントに関する問題

移行を開始する前に、Google Workspace でユーザー アカウントを設定する必要があります。ユーザー アカウントの設定について詳しくは、Google Workspace の要件と設定手順をご覧ください。

ユーザー アカウントが設定されていない、または正しく設定されていないと、ログに以下のような問題が発生する可能性があります。

移行スコープマップのアップロード中に発生するエラー

移行スコープのマップをアップロードすると、次のいずれかのエラーが発生することがあります。

• 機密性の高い CSV をアップロードできませんでした
• CSV を検証できませんでした
• 一括操作を開始できませんでした

トラブルシューティングを行うには、以下の項目が正しいことを確認してから、CSV ファイルを再度アップロードします。

• CSV ファイルにあるのは 1 列のみで、その列のヘッダーに [移行元のメールアドレス] と表示されている
• 送信元と送信先のメールアドレスが有効である
• 各送信元メールはリストに 1 回だけ表示されている

一時ファイルのオーナー権限に関する通知メールがユーザーに届く

件名が「You're now the owner of "GoogleWorkspaceMigrate Temp File"（あなたは GoogleWorkspaceMigrate の一時ファイルの所有者になりました）」というメールがユーザーに届いた場合、対応は必要ありません。

メールは移行プロセスの一環として送信されます。データ移行では、作成者情報と現在の権限を転送するために一時ファイルまたはフォルダを作成する必要が生じる場合があります。一時ファイルは、移行が完了すると削除されます。

移行は完了したが、失敗した項目がある

1. [移行レポートをエクスポート] をクリックします。
2. 移行に失敗したアイテムとその理由を特定します。詳しくは、ファイル移行レポートについてをご覧ください。
3. 問題を修正してから、差分移行を実行します。

ファイル、フォルダ、権限がない

移行後にファイル、フォルダ、権限が見つからない場合は、次の手順を行います。

1. 移行スコープ ファイルに、見つからないアイテムを所有するユーザーのメールアドレスが含まれていることを確認します。詳しくは、移行するユーザーのリストを作成する方法をご覧ください。
2. ID マップに含まれるユーザーリストが正しいことを確認します。詳しくは、ID マップを作成、アップロードするをご覧ください。
3. 移行元のファイルまたはフォルダの所有者のうち少なくとも 1 人が Google Workspace のユーザー アカウントを所有していることを確認します。
4. 移行設定で、移行するファイルがフィルタによってスキップされていないかを確認します。詳しくは、OneDrive アカウントからファイルを移行するをご覧ください。
5. 移行レポートをエクスポートします。詳しくは、ファイル移行レポートについてをご覧ください。
6. ファイル名を使用して、見つからないファイルを検索します。ファイル名は、移行レポートのソース URI の一部です。
7. レポートでエラーと表示された場合は、ファイル移行レポートについてでエラーコードを探します。次に、手順に沿ってエラー メッセージのトラブルシューティングを行います。
8. 差分移行を実行します。