正規名(CNAME)レコードは DNS レコードの一種で、エイリアス名を実際の正規ドメイン名にマッピングします。CNAME レコードは通常、www や mail などのサブドメインを、そのサブドメインのコンテンツをホストするドメインにマッピングするために使用します。たとえば CNAME レコードを使用して、ウェブアドレス example.com をドメイン example.com の実際のウェブサイトにマッピングできます。
Google Cloud サービスを使用する場合、ウェブアドレスをカスタマイズしたり、ドメインの所有権を確認したり、管理者のパスワードを再設定したりするには、ドメインの DNS 設定に CNAME レコードを追加する必要が生じることがあります。CNAME レコードの詳細と追加方法については、以下をご覧ください。
CNAME レコードの追加が必要な場合- ドメインを Google Cloud サービスに登録する際にドメイン所有権を確認する。
- Google サイトで作成したウェブサイトのウェブアドレスをカスタマイズする。
- Google Cloud サービス(Gmail や Google カレンダーなど)のサービス アドレスをカスタマイズする。
- Google 管理コンソールにアクセスするためのパスワードを忘れた場合に、管理者パスワードを再設定する。
- Google ウェブマスター ツールを使ってサイトを管理するために、サイト所有権を確認する。
アカウントの申し込み時に Google パートナーからドメインを購入した場合は、ドメインの所有者であることが既にわかっているため、CNAME レコードを追加してドメイン所有権を確認する必要はありません。また、ウェブアドレスやサービス アドレスをカスタマイズする場合も、必ずしも CNAME レコードの追加が必要なわけでありません(詳細は上記の該当するリンクを参照)。
CNAME レコードはドメインの DNS 設定に一組の値として保存されます。そのうちの 1 つの値は、そのレコードの対象エイリアスを示します。通常、これは www や mail などのサブドメインです。もう 1 つの値は、エイリアスが参照するドメインを示します。
Google では、CNAME レコードを使用して、ウェブアドレス example.com からドメイン example.com のウェブサイト(Google サイトで作成)にアクセスできるように設定できます。別の CNAME レコードでは、mail.example.com を example.com の Gmail ログインページに転送できます。さらに、ドメインの他のサービス用に CNAME レコードを作成することもできます。
このように、CNAME レコードを使用すると、1 つの IP アドレスから複数のサービスを簡単に利用できます。各 CNAME レコードはサービスを物理 IP アドレスではなくドメイン名に関連付けます。物理 IP アドレスはドメインの A レコードによって識別されるため、IP アドレスが変わった場合も、A レコードだけを変更すればよく、個々の CNAME レコードを変更する必要はありません。
すべての DNS レコードと同じく、CNAME レコードもドメインホストによって保存されるため、Google 管理コンソールではなくホストで変更する必要があります。
ドメイン ネーム システムについて詳しくない場合や、関連用語の意味を確かめたい場合は、DNS に関する基本ガイドとドメイン名に関する基本ガイドをご覧ください。
- 手順を確認する
CNAME レコードの作成方法がわからないので、手順を確認する - CNAME レコードの値を確認する
ドメインホストでの CNAME レコードの作成方法はわかっているので、Google サービスに自社ドメインを使用するための入力値を確認する - CNAME レコードを確認する、トラブルシューティングを行う
CNAME レコードを作成したので、内容が正しいかどうか、有効になっているかどうかを確認する